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  源氏物語「葉」
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|4 × 50|cigarOne|$25/3|0|+1|

 トリニダッドとロメオの中間のような、優しい物と優しい物との中間という頼りない位置付け。これぞオヨトいうような味付けに乏しいといのもあるし、3本とも雑味が多かった。オヨはオヨでも不味くしたエピキュアという感じ。序盤はダビドフのバンドルにも似ている。序盤を過ぎるとこってりしてくる。終盤、小便臭さが大変まろやかな美味しさを放つ。これぞオヨらしい強烈なまろやかさだと思うのだが、全体的には不思議なつまらなさと頼りなさがある。
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|7 1/2 x 38|cigarOne|$22|+3|+3|

 美味しいが、先日のエスキシトスほどではない。コイーバっぽさ、葉巻っぽい感動、こういう比喩し難い要素の濃密さで劣る。けれどふわっとした甘味が強く、細長さも頼もしい。やや草っぽいか、しかし草だと思わなければまったく草らしくない。草だと思うとむしろ焦茶色の、焙煎したものの香味を感じてしまう。ただ珈琲とも何とも言い難い。若干苦味がある。
 細いモノに特有の味わいがある、私の口にいわせると「薄荷粉」という事になってしまうのだが、それがコイーバの岩味か鞣革に包まれている。不味いわけがなく、とんでもなく美味しいと思うのだが、あまり感動していない。少しささくれているからだろうか。
 序盤を少し過ぎると全体がふわっとしたまま濃厚な雰囲気になってくる。しかも岩味を維持している。岩から花が咲くというほどには至らず、棚引いてしまう。
 バターはある境界でハチミツに変わるのか、バターっぽいハチミツの香り。柔らかなハチミツであってまったくバターではないとも。草花っぽさがバターをハチミツに変えているのか。
 コイーバにはどうしてか濃厚さを求めてしまうのでこれならダビドフを選ぶなぁ。同サイズのダビドフNo.1で失敗しているけれど、あれはたまたまハズレただけだと思うし。ダビドフでまた失敗すればこれに戻ってくるのだろう。その内両方箱で買ってじっくり比べてしまうかもしれないが、その前にモンテクリストエスペシャルがある。
 と今後のふいになりやすい計画を虚妄していたら岩から花が咲き始めた。甘くて芳しい。その後、茎めく粘土っぽさが差したり引いたりして末長さを感じさせながら終了。まあまあというところだが、値段を考えたら恐ろしくなった。
|4 4/5 x 50|cigarOne|$9|0|+1|

 なんなのだろう、ボリバーが苦手なのか。基本的なハバナっぽさが充実しているのに何か物足りない。ボリバーにしてはロイヤルコロナは軽いからというのでもないらしく、十分ボリバーらしき重心の低さがあるし。レイデルムンドの疲れとも違う。土が重いというか、重いにしては物足りない。焦茶色一色の靴屋というか、それにしては程よくスパイスやバターも利いているし。土に棘が刺さったというか。茶色味はたっぷりで嫌みも無く美味しいのだが、美味しく感じられない。葉巻から恍惚成分を根こそぎ抜き取った渋さのような。古びて客も居ない昭和の純喫茶というか。苦いだけの珈琲というか。そういえば珈琲にも似ている。乾いて染みになっただけの珈琲。ハズレを掴まされたのかボリバーが苦手なのかわからない。
|4.9 x 35|cigarOne|$11|+6|+4|

 着火前からただならぬ臭気か香気を放っていたけれど、一口目からとんでもなく美味しい。コイーバ以外にはあり得ない岩の味。岩から生える樹齢千六百年のチョコの木から葉を毟った感じ。序盤からモンテクリストの終盤のように華々しいが樹齢千年の梅の木のような落ち着き。梅の香味はないが、老練で、しかも旨味たっぷり。バターなどしつこいものは皆無、というかうまく蒸発している。
 ハチミツ感やクリーム感などはこれまでほどないがまろやかさもある。老けた味でなにもかもが心地好くわかりにくい。微かな雑味や辛味も美味しさに蒸発させられているし。純粋なコイーバというか、コイーバクラブを只管美味しくしたというか。この葉巻はいつも全然味が違う。箱で買ってじっくり研究したくなる。
 絶好調時のパナテラと比べるとやや酸味が強い部分があるが、パナテラは二本しか吸った事がない。エスキシトスは六本目。
 吸い込みはやや固めだが、これはやや固いぐらいがよいのだろう。25本あれば10本は固すぎる予感がするけれど。
 クラブの卒業式みたいな沁みた味がする。中学を卒業するのだとして、高校級の葉巻には失望させられるのが当たり前だけれど、これはその狭間に位置できそう。なんとも初心者的な夢のような味わいなのである。仮にも葉巻界は素晴らしいものだと思わせる。こんなに美味しいものはきっと玄人を馬鹿にしている。
 1本買いなのでボックスコード不明。熟成で出る味なら、熟成させるのは大変なので1本買いの方が良いのかもしれない。1本買いでこそ店の真価がわかるような気もするし。できれば箱で買うのでなくバラで25本同じものを注文したい。すると不味いものばかりが店に残るのだが。だからたまたま美味しい一本だったのだろう。
 最終盤というか火傷間近のところで花を小麦粉にしたような粉っぽい味わいも凄かった。

 COCで買った5本パック()も良かったけれど。
|4 4/5 × 50|cigarOne|$10|+4|+3|

 一口目で好きではないタイプとわかる。美味しさは濃いのに葉巻っぽさが足りないというか、杉っぽい。なのに随分優しくまろやかな杉で、粉砂糖のような甘さも優しい。はっきりと砂糖の甘さがある。土ではなく木。木に薄らと乳製品を塗ったような、バターかコンデンスミルクか、心地好いほど薄く。少しスパイスも乗っている。
 木が革っぽくなるかならないか、葉巻っぽさを見出すほどにはならない。感動的なほどすべてが優しく膨らむのだが、好みではない。好みではないなんてはじめて。美味しいのに好みではないのだ。ロメオの香り高さを美味しさに替えたような感じがこそばゆい。
 昨日でグレンキンチーを切らしてしまったのだが、それがあれば花と滑らかさをさらに添えたかもしれない。滑らかで減りも早いが軽くはない。
 後半に入るとやっぱりモンテっぽくなって木犀が咲く。

 他のホヨーより渋いらしいデュドーファン(廃止?)を箱買いしたくなる。Laguito No.2ならこの味でも好きになりそう。それがなければきっとホヨーからは遠離る事になってしまう。ロブストの印象とこの香味が乖離しているのかもしれない。この味のままデュドーファンになったらいいのに。

 滅茶苦茶だが、ヴィクトリアンヴァットと併せたらジンが引き締まった芯となって羽毛のような膨らみを際立てておもしろかった。
 たまたまかもしれないが、1001のモノ()とは大違いだった。
|4 4/5 x 50|cigarOne|$10|+4|+3|

 キャビネで寝かせていたわけではないので純粋な香りではないけれど、ハバナの臭みをハチミツに変えたような芳香。甘茶色というか亜麻色のラッパーが際立っている。どこぞの画像を見るともっと黒々しているけれど、むしろこの一本は白い。
 一口目から腰の据わったパルタガスらしい味がする。葉巻らしい香りと確実な旨味。甘味ではなく苦味がある。どっしりしているのに華やかで、なにが華やかなのかよくわからないが、花ではない。土が華やかなのだろうか。色付きの土か花粉混じりの土のような。
 同じく重心が低くて苦味のあるベガスロバイナのファモソスと好対照だが、こちらの方が古い葉巻という感じがする。漫画で見た葉巻というか。

 おそるおそる吸っていたが、序盤を過ぎると軽くなっている。土の中の花粉から羽が生えたようで、少し炭酸まで弾けている。それでも芋のような旨味は維持されていて、芋らしく甘味が加わっている。それが花粉の羽を得ると時々ハチミツに変わる。ファモソスと好対照ではなくなっている。古臭いのに軽やか。なんとも妙な味わいで、落ち着いているのに奇抜のような。
 結局モンテクリストに似てくる(筆者の基本にモンテクリストがある所為だけれど)が、相変わらずパルタガス独特の土から掘った芋のような旨味を維持している。木から金木犀が咲いているのに芋なのである。モンテクリストのキャラメルを芋と土に替えたのか。コクも華やかさも美味しいが、味わい深く落ち着いてしまう。満開なのに狂おしいほどではなく、二度見た手品に似た感動。それで終わらず、最終盤では滋味深い花火のフィニッシュに似てくる。仏壇屋が宣伝の為に上げた花火のような。しかも最終盤が尺玉を連発するように長いのである。仏壇屋は随分金を使って大往生を打ち長引かせるのだなぁ。
 枝豆に花を添えるというか、重厚な晩夏に良い。今日が8月30日だからというわけではなさそう。最初のフルボディも嘘のようで根元までほぼ軽やかに吸い切ったのだった。こんな軽さで大往生を遂げるわけがない。三尺玉は上がらないのだった。

 +4に近いが、夏を何度も経験している歳の所為か、+3に落ち着く。
|4.3 x 52|cigarOne|$10|+2|+2|

 若い外観だが、なかなか濃い芳香。
 一口目で「あ、モンテだ」と思ってしまう。毎回モンテクリストの味を忘れているという事か。高貴とも言えるほど華やかなのにどうして路地裏のパン屋ではなくラーメン屋寄りなのだろう、いつもの印象だが、そういう旨味はある。プチエドムンドもいつもの味という事か。
 いつもの味なのに、他よりもまったりとしたバター状の芳香がある。太さによるのか、悠々としていてしつこくない。少し味が薄い気がするが、芳香は珍しいほど思わせぶりな花束。茎っぽい生花も。早くも金木犀が咲くかと思えるが、咲き誇らずに、序盤を過ぎるとスパイスと杉が出てくる。バターの穏やかさはそのまま。
 若いのか、雑味ではないが、少しキンとした感じがする。余裕があったら箱で買って熟成させてみようという気にはなる。この手のサイズに使い道がないわけではなく、まさに今夜使ったので。
 エドムンドの方がきっと味気ないが、あの劇的な変化は忘れられない。どちらか迷うが、両方欲しいとは思わない。エスペシャルが強烈すぎたのかもしれない。
 中盤を過ぎるとバター水を与えた花が今にも開花しそうになる。しかも爽やかなのは緑色のハーブの仕草だろうか。花は咲かずに、このハーブが美味しくなる。バターは粘土になりつつある。
 モンテクリストが四半分アップマン化し、四半分ダビドフ化したような印象だった。半分残ったモンテクリストは味噌汁の上澄みのように綺麗だった。ちなみに味噌汁の上澄みを出汁に使った日本料理の逸品を食した事がある。少しオープンシリーズに近くなってしまうが、プチエドムンドよりも旨味で劣るエドムンドの方が生粋のモンテクリストという感じがする。プチの旨味が濃いというほど濃くはないので。
 最終盤ではレイデルムンドのデミタスから疲れを取り除いたような薄荷砂の美味しさが出てくるが、これも薄らとしている。消火直前に「これは綺麗な木だった」と思わせるのだった。
|5 x 48|cigarOne|$10|+4|+3|

 切口から夏の蒸れた土と干し草の香り。巻きが綺麗で、弾力があって吸い込み良好。こんなに良い吸い込み加減は今までになく、火を点けずにしばらく楽しんでしまう。

 一口目でフルボディだとわかる強烈な強さ。
 アメリカ市場モノに似ている感じがするが、ただツンとしたところがなく、棘がすべてまるい旨味になっている。穀物とパクチーを搗いて餅にしたような独特のコク。しかしパクチーとも餅米とも違う、「不思議な芋」のような味わいといった方が良いかもしれない。雑味が無いのでそういうものがありありとしている。花とバターを擂鉢で擂ったような芳香。非キューバモノにありそうな強烈な個性だが、キューバっぽい落ち着きもある。キューバが落ち着いているかわからないが、これのキューバっぽさは落ち着いている。粉っぽく小麦粉をそのまま口に含んだようなキメ細かさで、ココア5% 土90% という具合。その土が本当に土を食っているような味なのである。土といえば草であり、草の香りというより土に還った草の味がする、これが5%。そういえば朝鮮人参とか、そういうものに近い。後半、その朝鮮人参をそのままに、花とバターを混ぜた感じがモンテクリストに似てくる。筆者にはモンテクリストが基本としてあるからか、どの銘柄もモンテクリストに似てしまうのだけれど。

 ベガスロバイナをこれまで3種類試したところ、全部味が大幅に違う。どれもとんでもなく個性的。なのに似通った上質さがある。視た事は無いが、Ⅴレンジャーとかそういうイメージ。もっともどの色も茶色で塗り潰されている。バトルフィーバーは視ていたが、視ていた事だけしか覚えていない。

 強烈な味わいなのに雑味が無いのがなんだか不思議だった。煙の中でもっとも食べ物に近いというか。煙草らしい辛味は序盤と終盤にある。あまり好みではないにしても一年に一回は吸うべきだと思わせる存在感がある。
|6 2/5 x 42|cigarOne|$14|+5|+4|

 極端に美味しかったがシングル買いなのでボックスコード不明。

 辛目で、極細い草の芯の回りに柔軟で膨らみのあるコクが巻き付いている、はじめから凄く美味しい。コクが膨らんで仄かに甘い。ココアが煙と化したよう。草が太くなったり細くなったり、草が太くなると甘味が増すのか。ココアの膨らみはずっとある。2センチしか進んでいないのに、箱買いが決定的になってしまった。
 細いからか美味しすぎるからか減りが速い。ココアがバターに変わりそうになるが、あくまでもココア。少し落ち着いて枯れたハバナを感じるようになるとココアにナッツを散らしたようになる。シガーワンの説明文そのままだけれど。
 紙巻きのように吸い込んでみるとフルボディだが、そういう事をしなければ軽やかでさえある。
 塩素がふと香る事がある、夏のプールのような爽やかさで。
 ガラリと味が変わる瞬間こそ無いが、中盤になると花が咲いてくる。そういう香りが出てもココアの粉っぽいコクを失わない。コクがあるのに基調が草だからかまったくしつこさがない。しかも草っぽくない。シガーワンの説明文そのままだけれど、こうして草とコクが混じるとハチミツになるのかな。いわれてみれば確かにハチミツのような気もする。
 終盤では薄らとチョコの茶色に黄味が差す。この辺りで軽やかさに反して少し気持ち悪くなってしまう(フルボディが本性を現す)のだが、それでこそ堪能したというもので、豊満な和食の締めにサイコロステーキが出てきてしまった感じがした。

 ロンズデールというのはいいサイズだなぁ。心配するほど長くなく、邪魔なほど太くなく、物足りなくもない。なにより味が整っていると感じられる。深夜の勉強に欠かせなくなりそう。
 雑味の無さも特筆もの。欠点が一つだけあって、灰をいつの間にか無視していると、なんと灰が極めて落ちやすく、ぽろりとテーブルや絨毯を汚してしまう。

 コイーバは別物だし、モンテクリストには種類の豊富さで負けるがかえって良くもあり、大好きな銘柄になりそう。
 ドンアレハンドロとユニコスは未購入なのだが早速買ってみたい。ファモソスは購入済。
 リラダンの『未来のイヴ』でエディソンと好青年が吹かしているのはこの味ではないかな。
|6.9 x 47|cigarOne|$15|−1|+1|

 柔らかくて香ばしい。パンチ特有の穏やかなスパイス感があって、特別おいしい味はしないのにおいしい。
 旨味というか、革や草などの乾いたものが湿っている。乾いて黄土色になった物が水を得て緑に還りそうになっているというか。革はしっかりと香って、草がスパイシーなのか。どうでもないのだろう。
 極小の花が草にまみれている。煙の量も少ないからかしつこさもない。旨味は程よいような、物足りないような。なんともいじらしい静かな葉巻。広い庭で長閑に吹かすのに良さそうで、孫が帰ってくればなお良さそう。キャビネットで買って上手く熟成させればもっと濃くなるのだろうか。
 パンチのスパイス感には、スパイスを飛ばすのではなく、スパイスで押さえつけているような真面目さが見える。
 終盤ではアロマっぽくなってくる。アロマを焦がしたような。何のアロマなのかわからないが、アロマっぽい。ほとんど語感でアロマと言っているだけなのだが、それが最終盤では染みた木の味わいになってきてまったくアロマっぽくない木犀を咲かせる。少し紫がかった木犀である。
 全体的に老人臭いというか淡白な美味しさなので、愛するとまではいかない。妻を愛さず孫を愛し、平凡な人生を振返るのに良さそう。

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