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|5 1/2 x 54|AtlanticCigar|$7.75|0|+1|
ピグテイルの変形の、珍種の豚のような、凝った留め方がしてある。
しばらくぶりに食べる朝食のパンのような美味しく懐かしく新鮮な芳香。かなり深い緑の草がこうばしい。何となくほうれん草の旨味を思わせるような、しかしもっと刺すように草っぽくもある。花の芳香も草混じり。
何かに非常に似ているのだが、サンクリストバルか、パルタガスセリーPか、記憶が曖昧なのかこれが曖昧さを突つくのか、ハバナっぽいニカラグアなのか、逆なのか、分からない。思わせぶりなだけにかなり優良なメーカーのかなり良く出来ているものなのだとは思う。
揮発性の木があるし、香り主体で旨味が乏しいけれど、いいものを吸っている気になる。薄いが旨味はアップマンに似ている気がする。花は甘い。
でもなんか不味いなぁ。新世代ハバナの代用品としてはなんとか事足りるという感じ。吸い込みが硬い所為もあるかもしれない。
ハバナとニカラグアの軽いところばかりを取り出したドミニカという感じもあるかもしれない。思い直すとハバナでもニカラグアでもなくダビドフの何かに似ていたような気もする。比較に終始してしまうような味で、サンクリストバルのエグ味とダビドフEL2008の中間かもしれない。ダビドフ特有の松茸っぽさは勿論無い。
現時点で一番苦手なハバナはサンクリストバルだし、木の揮発性が出てくると70度前後のラム酒で誤摩化さなければならない。咽がささくれてしまう。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Criollo
Color: Colorado Maduro
Binder / Filler: Nicaraguan / Nicaraguan
ピグテイルの変形の、珍種の豚のような、凝った留め方がしてある。
しばらくぶりに食べる朝食のパンのような美味しく懐かしく新鮮な芳香。かなり深い緑の草がこうばしい。何となくほうれん草の旨味を思わせるような、しかしもっと刺すように草っぽくもある。花の芳香も草混じり。
何かに非常に似ているのだが、サンクリストバルか、パルタガスセリーPか、記憶が曖昧なのかこれが曖昧さを突つくのか、ハバナっぽいニカラグアなのか、逆なのか、分からない。思わせぶりなだけにかなり優良なメーカーのかなり良く出来ているものなのだとは思う。
揮発性の木があるし、香り主体で旨味が乏しいけれど、いいものを吸っている気になる。薄いが旨味はアップマンに似ている気がする。花は甘い。
でもなんか不味いなぁ。新世代ハバナの代用品としてはなんとか事足りるという感じ。吸い込みが硬い所為もあるかもしれない。
ハバナとニカラグアの軽いところばかりを取り出したドミニカという感じもあるかもしれない。思い直すとハバナでもニカラグアでもなくダビドフの何かに似ていたような気もする。比較に終始してしまうような味で、サンクリストバルのエグ味とダビドフEL2008の中間かもしれない。ダビドフ特有の松茸っぽさは勿論無い。
現時点で一番苦手なハバナはサンクリストバルだし、木の揮発性が出てくると70度前後のラム酒で誤摩化さなければならない。咽がささくれてしまう。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Criollo
Color: Colorado Maduro
Binder / Filler: Nicaraguan / Nicaraguan
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|5.6 x 46|cigarOne|$9|+4|+3|
ラファエル・ゴンサレスはレイデルムンドやグロリアクバーナの荒野に似ていると聞いていたのだが、確かに「乾いた辛味」が似ているけれど、微かにベガスロバイナのような取っ付きやすさがある。チョコっぽいまろやかな乾いた粉が漂っている。草も萌芽のような新緑で、芳香もやや薄青いところがあるし、乾いてはいるものの雨上がりに一瞬にして乾いたような鮮やかさがある。砂埃を被っていないというか。だから花もグロテスクな仙人掌の花ではなく、もう少し可憐で甘いものが咲く。
レイデルムンドやグロリアクバーナと比べてバンドが地味すぎてつまらないけれど、味はこちらの方が好み。(レイデルムンドはそれほどでもないけれど、グロリアクバーナのバンドは恰好良過ぎて、味が苦手でも吸いたくなり、苦手なものが好きになってしまう)。ハバナ外の葉巻に飽きてハバナに帰る時に丁度良いのかもしれない。ハバナ以上にハバナらしいものをこの程よい乾きに感じているらしい。何処に自分が居るのか判らないが、これから乾いた夏が始まるという春にての予感がする。
初春と晩春に一本ずつ、毎年二本ぐらいが丁度良さそうな。乾いた夏に吸えば程よく渇きが癒えるかもしれない。
最終盤は乾きつつもかなりアブラが乗って、荒野にスーツを着こなした男が立っている。その男の香水のような、なかなか渋い香りがする。とくに男臭くはない。
次はパナテラを箱ごと買おうと思う。花粉症のお供に最適な気がする。
ラファエル・ゴンサレスはレイデルムンドやグロリアクバーナの荒野に似ていると聞いていたのだが、確かに「乾いた辛味」が似ているけれど、微かにベガスロバイナのような取っ付きやすさがある。チョコっぽいまろやかな乾いた粉が漂っている。草も萌芽のような新緑で、芳香もやや薄青いところがあるし、乾いてはいるものの雨上がりに一瞬にして乾いたような鮮やかさがある。砂埃を被っていないというか。だから花もグロテスクな仙人掌の花ではなく、もう少し可憐で甘いものが咲く。
レイデルムンドやグロリアクバーナと比べてバンドが地味すぎてつまらないけれど、味はこちらの方が好み。(レイデルムンドはそれほどでもないけれど、グロリアクバーナのバンドは恰好良過ぎて、味が苦手でも吸いたくなり、苦手なものが好きになってしまう)。ハバナ外の葉巻に飽きてハバナに帰る時に丁度良いのかもしれない。ハバナ以上にハバナらしいものをこの程よい乾きに感じているらしい。何処に自分が居るのか判らないが、これから乾いた夏が始まるという春にての予感がする。
初春と晩春に一本ずつ、毎年二本ぐらいが丁度良さそうな。乾いた夏に吸えば程よく渇きが癒えるかもしれない。
最終盤は乾きつつもかなりアブラが乗って、荒野にスーツを着こなした男が立っている。その男の香水のような、なかなか渋い香りがする。とくに男臭くはない。
次はパナテラを箱ごと買おうと思う。花粉症のお供に最適な気がする。
|6 x 59|AtlanticCigar|$6.20|+1|+1|
極太葉巻はロッキーパテル1992のシックスティを試した事があるのだが、久しぶりにどんなものか再確認したくなった。トロの隣に並んでいるとトロがコロナぐらいに見えてしまう。
安いし、この大きさでネストールミランダのように不味かったらどうしようかと心配していたが、ダビドフミレニアムや昨日のviajeにも通じる香味で、しかもソフトな口当たりに安心した。煙はさすがに多くて鼻はぴりぴりするが、口当たりには辛味がなくてやや苦い。味は薄く、煙の量がソフト感を押している。この優しい圧力を楽しむもののような。甘さもあるが膨らみにぼやけている。かと思えば煙の量はサイズ相応ぐらいでそれほど多くもない。多くを得るにはそれなりの吸引力が要る。
なんだろう、薄いけれど、味がまったく悪くない。どちらかといえば良い味だが、ふかふかとし過ぎている。心配とは裏腹に葉巻への恐怖を慰めてくれるような。
象が吸ったら美味しく感じるだろうなぁとでもいうような小柄な大らかな気持ちになる。
味に特別変化はない。元気に起きて、平凡に働き、疲れて眠るという感じ。そういえば花はあまり咲かなかった。会社の窓辺に飾ってあったような。疲れて眠るのになかなか寝付けないような物足りない太々しい長さがまだまだある。疲れたつもりが、仕事が平凡すぎて本当は疲れていなかったのだ。鼻のピリピリ感もまったく無くなっていたのだが、最終盤には眠れない事に因る疲れが出てくる。
ダビドフミレニアムはラッパーがエクアドルで他はドミニカ。
店舗データを引用すると、Bahia Insignias 16thは
Country Of Origin: Nicaragua
Wrapper Type: Ecuadorian Habano
Color: Colorado Maduro
Binder / Filler: Nicaragua / Nicaragua, Honduras, Costa Rica
で、
昨日のviaje oroは
Country Of Origin: Honduras
Wrapper Type: Nicaraguan Corojo 99
Color: Colorado
Binder / Filler: Nicaraguan / Nicaraguan
だから、何処の国のどの葉がどうとかまったく判らず、結局全部ダビドフミレニアムに似ているという事になりそう。しかしデータどおりBahiaよりもviajeの方がミレニアムに似ていた。
こんなデータを参照できるぐらい暇な感じのする葉巻だったのだった。暇で面白い。
極太葉巻はロッキーパテル1992のシックスティを試した事があるのだが、久しぶりにどんなものか再確認したくなった。トロの隣に並んでいるとトロがコロナぐらいに見えてしまう。
安いし、この大きさでネストールミランダのように不味かったらどうしようかと心配していたが、ダビドフミレニアムや昨日のviajeにも通じる香味で、しかもソフトな口当たりに安心した。煙はさすがに多くて鼻はぴりぴりするが、口当たりには辛味がなくてやや苦い。味は薄く、煙の量がソフト感を押している。この優しい圧力を楽しむもののような。甘さもあるが膨らみにぼやけている。かと思えば煙の量はサイズ相応ぐらいでそれほど多くもない。多くを得るにはそれなりの吸引力が要る。
なんだろう、薄いけれど、味がまったく悪くない。どちらかといえば良い味だが、ふかふかとし過ぎている。心配とは裏腹に葉巻への恐怖を慰めてくれるような。
象が吸ったら美味しく感じるだろうなぁとでもいうような小柄な大らかな気持ちになる。
味に特別変化はない。元気に起きて、平凡に働き、疲れて眠るという感じ。そういえば花はあまり咲かなかった。会社の窓辺に飾ってあったような。疲れて眠るのになかなか寝付けないような物足りない太々しい長さがまだまだある。疲れたつもりが、仕事が平凡すぎて本当は疲れていなかったのだ。鼻のピリピリ感もまったく無くなっていたのだが、最終盤には眠れない事に因る疲れが出てくる。
ダビドフミレニアムはラッパーがエクアドルで他はドミニカ。
店舗データを引用すると、Bahia Insignias 16thは
Country Of Origin: Nicaragua
Wrapper Type: Ecuadorian Habano
Color: Colorado Maduro
Binder / Filler: Nicaragua / Nicaragua, Honduras, Costa Rica
で、
昨日のviaje oroは
Country Of Origin: Honduras
Wrapper Type: Nicaraguan Corojo 99
Color: Colorado
Binder / Filler: Nicaraguan / Nicaraguan
だから、何処の国のどの葉がどうとかまったく判らず、結局全部ダビドフミレニアムに似ているという事になりそう。しかしデータどおりBahiaよりもviajeの方がミレニアムに似ていた。
こんなデータを参照できるぐらい暇な感じのする葉巻だったのだった。暇で面白い。
|6 x 50|AtlanticCigar|$8.50|+2|+2|
Viaje oroの限定モノの高評価に惹かれつつ非限定品を購入。
着火前は饐えた酸っぱさを感じたが、火を点けるとダビドフ・ミレニアムに似た滑りだし。
香味は似ているが、結局ダビドフとは逆の道を行くらしい。ミディアムでなかなか辛い。なんか、葉巻を吸ったことがなかった時分に葉巻に描いていたイメージに近い味がする。
少し優しくなるとやっぱりミレニアムに似ている。ミレニアムもエクアドル仕様だから似て当たり前なのかもしれないが、むしろ喜ぶべきなのかもしれないが、期待した味と違う。もっと濃厚なチョコを求めていた。でも普通に美味しい。
甘味が強まってミルクチョコを粉のまま溶かしたようになったり、酸味は出そうで押さえられているし、花も香木からふくよかに香ってくる。甘い香木が草に成り代わるようなニュアンスもある。ダビドフ・エスキシトスにかなり似ているような。似ていれば良いというものでもないと思うけれど、誰がなんといおうと似ている。一番似ている。ミレニアムトロやロブストよりも似ている。あの高級珍味感を風船で膨らませたような感じ。しかもその風船が破裂しているのである。
珍味とはいえないトロサイズなので夢はないが、これなら8ドル以上取られても仕方がない。美味しいのか美味しくないのかよくわからない、ボリュームがあるのか痩せているのかよくわからない、800円ランチのようなもの。葉巻が夜だとすれば、夜に昼を考えている事になる。これは夜としてはけっこうつまらない事だと思う。
要するに美味しくも不味くも軽くも重くもパンチがないのだが、序盤の辛味が抜けてからは穏やかだった。
Viaje oroの限定モノの高評価に惹かれつつ非限定品を購入。
着火前は饐えた酸っぱさを感じたが、火を点けるとダビドフ・ミレニアムに似た滑りだし。
香味は似ているが、結局ダビドフとは逆の道を行くらしい。ミディアムでなかなか辛い。なんか、葉巻を吸ったことがなかった時分に葉巻に描いていたイメージに近い味がする。
少し優しくなるとやっぱりミレニアムに似ている。ミレニアムもエクアドル仕様だから似て当たり前なのかもしれないが、むしろ喜ぶべきなのかもしれないが、期待した味と違う。もっと濃厚なチョコを求めていた。でも普通に美味しい。
甘味が強まってミルクチョコを粉のまま溶かしたようになったり、酸味は出そうで押さえられているし、花も香木からふくよかに香ってくる。甘い香木が草に成り代わるようなニュアンスもある。ダビドフ・エスキシトスにかなり似ているような。似ていれば良いというものでもないと思うけれど、誰がなんといおうと似ている。一番似ている。ミレニアムトロやロブストよりも似ている。あの高級珍味感を風船で膨らませたような感じ。しかもその風船が破裂しているのである。
珍味とはいえないトロサイズなので夢はないが、これなら8ドル以上取られても仕方がない。美味しいのか美味しくないのかよくわからない、ボリュームがあるのか痩せているのかよくわからない、800円ランチのようなもの。葉巻が夜だとすれば、夜に昼を考えている事になる。これは夜としてはけっこうつまらない事だと思う。
要するに美味しくも不味くも軽くも重くもパンチがないのだが、序盤の辛味が抜けてからは穏やかだった。
|PUB OCT 07|6.4 x 42|cigarOne|$202/12|+1|+2|
二本目。
一本目の時に面食らった香草は治まり、トリニダッドらしいクリーミーな辷り具合とコイーバの岩味に通じる香味が美味しいのだが、依然五味が欠如している。ナッツを黒いまでに煎ったような香ばしさと花の芳しさは申し分ないけれど、ナッツの旨味や甘味が完全に宙に浮いていて舌に当たらない。ほんの微かな苦みだけは宙に浮かし切れないらしい。樽熟フルボディの酸味を消した白ワインのような気難しさを感じる。切れが悪いというか。
香は極上で、鼻だけで花の蜜の甘味を感じる。これに比べるとロブストエクストラはずいぶん舌に美味しく思う。
とにかく嗅覚にはまたとなく美味しい。思えばフンダドレスの旧バンドもこんな感じだったような。あるいはこれこそが良いのかもしれず、こういうものを作ろうと思って作っているのだと思うと納得できなくはないのだが、これだとトリニダッドは糖尿病患者と高血圧症の為の最高級品になってしまいそう。
これが優しいかというとそうではなく、吸い込んでみるとなかなか強烈な喉ごしがあるし、吸い終える頃にはニコチン酔いになる。
昨日のネストールミランダの不味さを払拭する思いで手に取ったのだが、昨日の驚怖を引き摺っているらしく最終盤はネストールミランダに似た石鹸のような味がして気持ち悪さを増した。
高温状態で寝かせてみたい気もするし、旨味が乗ることを願って次は夏まで待つ。
二本目。
一本目の時に面食らった香草は治まり、トリニダッドらしいクリーミーな辷り具合とコイーバの岩味に通じる香味が美味しいのだが、依然五味が欠如している。ナッツを黒いまでに煎ったような香ばしさと花の芳しさは申し分ないけれど、ナッツの旨味や甘味が完全に宙に浮いていて舌に当たらない。ほんの微かな苦みだけは宙に浮かし切れないらしい。樽熟フルボディの酸味を消した白ワインのような気難しさを感じる。切れが悪いというか。
香は極上で、鼻だけで花の蜜の甘味を感じる。これに比べるとロブストエクストラはずいぶん舌に美味しく思う。
とにかく嗅覚にはまたとなく美味しい。思えばフンダドレスの旧バンドもこんな感じだったような。あるいはこれこそが良いのかもしれず、こういうものを作ろうと思って作っているのだと思うと納得できなくはないのだが、これだとトリニダッドは糖尿病患者と高血圧症の為の最高級品になってしまいそう。
これが優しいかというとそうではなく、吸い込んでみるとなかなか強烈な喉ごしがあるし、吸い終える頃にはニコチン酔いになる。
昨日のネストールミランダの不味さを払拭する思いで手に取ったのだが、昨日の驚怖を引き摺っているらしく最終盤はネストールミランダに似た石鹸のような味がして気持ち悪さを増した。
高温状態で寝かせてみたい気もするし、旨味が乗ることを願って次は夏まで待つ。
|5.62 x 52|AtlanticCigar|$6.60|−5|−4|
安い魚のつみれのような、古人形の黴のような、クァバふうの床屋のような芳香。フィギュラドだからクァバに似ているというわけではなさそうだが似ている。こちらのほうがハバナっぽさも甘味もないため、いやな匂いが純粋にいやな匂いに感じられる。
芳香はけっこうあるが味が少なく、タバコっぽい辛さが強くないのに目立っている。葉巻というよりでかいタバコのような。キューバモノだとハズレで済ませられるけれど、これはこれが本領のような気がしてしまう。
石けんを食べてしまったような、異様に洗剤らしい苦みと洗剤のような花の芳香がある。久しぶりの強烈な不味さ。
五本入りボックスを買いたかったが一本にしておいて良かった。五本入りということは自身作なのだと思うのだけれど、やくざが裏をかいたという感じがする。
石鹸を食べられないのと同じで2/3以上残した。ドン・ペピンはブレンドのし過ぎで頭がおかしくなったのかもしれない。たったの一本でここまで酷評していいのか分からないが、かえってお薦めしたくなる悪の見本だった。
安い魚のつみれのような、古人形の黴のような、クァバふうの床屋のような芳香。フィギュラドだからクァバに似ているというわけではなさそうだが似ている。こちらのほうがハバナっぽさも甘味もないため、いやな匂いが純粋にいやな匂いに感じられる。
芳香はけっこうあるが味が少なく、タバコっぽい辛さが強くないのに目立っている。葉巻というよりでかいタバコのような。キューバモノだとハズレで済ませられるけれど、これはこれが本領のような気がしてしまう。
石けんを食べてしまったような、異様に洗剤らしい苦みと洗剤のような花の芳香がある。久しぶりの強烈な不味さ。
五本入りボックスを買いたかったが一本にしておいて良かった。五本入りということは自身作なのだと思うのだけれど、やくざが裏をかいたという感じがする。
石鹸を食べられないのと同じで2/3以上残した。ドン・ペピンはブレンドのし過ぎで頭がおかしくなったのかもしれない。たったの一本でここまで酷評していいのか分からないが、かえってお薦めしたくなる悪の見本だった。
|6 x 42|Vegas de Santiago|$0/2|+1|+1|
D8とヘリテージを10本ずつ購入した時にオマケで2本くれたもの。
葉がかなりぎっしりしていて重い。ラギート1とほぼ同じ味わいだがコロナの方がパンチがありそう。やや細く、かなり重い鋼の、強烈なパンチなので強者向けの葉巻だと思う。
ギリギリだが難なく吸い込める。ラッパーはかなり黒い焦茶色で蜜のようにべとついている。
煙は重く辛く苦く甘い。荒いというより、真面目に強くしているようなところがこわい。その中には軽さも感じる。重さの中にある軽さを楽しむべきなのか、芝生に生えた玉蜀黍のようなものがある。「玉蜀黍味の葉巻が好き」なんて聞いたことはないけれど。
約2センチ進むと苦さや辛さが和らいで花が香り、玉蜀黍が少し美味しくなる。序盤は本当につらかったが、なんとか切り抜けた。完全に切り抜けたのではないがかなり優しく変化した。玉蜀黍も葉巻らしく木質めいてくる。花が香りつつ、苦味と甘さがずっとあるので、煮詰めすぎたジャムのようにも感じられるかもしれない。甘藷のようにも思える。
後半は苦味ばかりが強くなった。それでも甘味は消えない。甘味は根強い。
おとなしくなった花が苦味をチョコに変えそう。玉蜀黍からチョコに至るのだったら凄いが、チョコは薄くて苦い。
灰はあまりリングを刻まず扁平で、葉が詰っているのでリングを刻む隙間が無いのかもしれない。それでも吸い込み難にならないのは薄いハバナ葉ではないからだろうか。それにしてはけっこうハバナっぽい味も閃く。最後には花が酒臭くなった。
けっこう強烈で、一本の中に美味しさと不味さが共存している。パンチが欲しい時にはいいけれど、美味なるものを燻らせたいという時には半ば不適切らしい。
D8とヘリテージを10本ずつ購入した時にオマケで2本くれたもの。
葉がかなりぎっしりしていて重い。ラギート1とほぼ同じ味わいだがコロナの方がパンチがありそう。やや細く、かなり重い鋼の、強烈なパンチなので強者向けの葉巻だと思う。
ギリギリだが難なく吸い込める。ラッパーはかなり黒い焦茶色で蜜のようにべとついている。
煙は重く辛く苦く甘い。荒いというより、真面目に強くしているようなところがこわい。その中には軽さも感じる。重さの中にある軽さを楽しむべきなのか、芝生に生えた玉蜀黍のようなものがある。「玉蜀黍味の葉巻が好き」なんて聞いたことはないけれど。
約2センチ進むと苦さや辛さが和らいで花が香り、玉蜀黍が少し美味しくなる。序盤は本当につらかったが、なんとか切り抜けた。完全に切り抜けたのではないがかなり優しく変化した。玉蜀黍も葉巻らしく木質めいてくる。花が香りつつ、苦味と甘さがずっとあるので、煮詰めすぎたジャムのようにも感じられるかもしれない。甘藷のようにも思える。
後半は苦味ばかりが強くなった。それでも甘味は消えない。甘味は根強い。
おとなしくなった花が苦味をチョコに変えそう。玉蜀黍からチョコに至るのだったら凄いが、チョコは薄くて苦い。
灰はあまりリングを刻まず扁平で、葉が詰っているのでリングを刻む隙間が無いのかもしれない。それでも吸い込み難にならないのは薄いハバナ葉ではないからだろうか。それにしてはけっこうハバナっぽい味も閃く。最後には花が酒臭くなった。
けっこう強烈で、一本の中に美味しさと不味さが共存している。パンチが欲しい時にはいいけれど、美味なるものを燻らせたいという時には半ば不適切らしい。
|3.9 x 43|cigarOne|$6|+3|+2|
蒸篭で蒸したキャラメルのような匂い。
臍に着火して燻りたつ煙が既に美味しさを物語っている。
吸うとやや床屋っぽいところがあるが、青い砂糖のような恍惚的な味わい。半分懐かしくて半分新鮮な、落ち着いたハバナっぽさとそわついた美味しさがある。
最大径に達すると辛味が収まり葉っぽい味わいが整う。味のあるミディアムボディ。
芋や栗のような味はないがそういうほくほくした味わい。木土革というよりも純朴なハバナっぽさに僅かな青い芳香が乗っている。というとモンテに似てしまうが、これを吸っているとモンテを思い出せなくなってしまう。木犀は風に乗らない甘さがある。終盤は酒母っぽい。小気味良く、どことなく安定感があって安心できるものだった。
サロモネスとディアデマは試したことがないのだが、その他のクァバより遥かにいい。しかし、クァバらしさなのか、サイズが違うと味が全然違うというか、それぞれの特徴にしても特別艶やかではないので大物を夢想するにも不適切かもしれず、クァバらしさが小体に凝縮されているという感じはしない。
日常用の美味し過ぎない物の格がある。毎日もう一歩おいしいものをくゆらせたいとすると結局モンテの五番が最適かもと考え込んでしまう。よくわからないが、三箱ぐらい欲しい。形の可愛さに騙されているのだと思う。
蒸篭で蒸したキャラメルのような匂い。
臍に着火して燻りたつ煙が既に美味しさを物語っている。
吸うとやや床屋っぽいところがあるが、青い砂糖のような恍惚的な味わい。半分懐かしくて半分新鮮な、落ち着いたハバナっぽさとそわついた美味しさがある。
最大径に達すると辛味が収まり葉っぽい味わいが整う。味のあるミディアムボディ。
芋や栗のような味はないがそういうほくほくした味わい。木土革というよりも純朴なハバナっぽさに僅かな青い芳香が乗っている。というとモンテに似てしまうが、これを吸っているとモンテを思い出せなくなってしまう。木犀は風に乗らない甘さがある。終盤は酒母っぽい。小気味良く、どことなく安定感があって安心できるものだった。
サロモネスとディアデマは試したことがないのだが、その他のクァバより遥かにいい。しかし、クァバらしさなのか、サイズが違うと味が全然違うというか、それぞれの特徴にしても特別艶やかではないので大物を夢想するにも不適切かもしれず、クァバらしさが小体に凝縮されているという感じはしない。
日常用の美味し過ぎない物の格がある。毎日もう一歩おいしいものをくゆらせたいとすると結局モンテの五番が最適かもと考え込んでしまう。よくわからないが、三箱ぐらい欲しい。形の可愛さに騙されているのだと思う。
|5 x 42|cigarOne|$6|+1|+1|
無点火で吸っていると俵というか、味噌っぽい。
序盤辛し。
辛さに怖れをなして、じっくり間隔を空けてちびちび吸うと美味になる。単純なハバナといった美味しさにとどまらず、火種に滞った煙が火種にて熟成するような、火種の部分に甘く膨らみつつある新鮮な果実を付けているような、ゆっくりすればするほど美味しくなる。火種がはち切れるほどではないが、しかも葉巻っぽいのだが、甘く新鮮で爽やか。
序盤を過ぎると辛さは収まり、甘・爽・味・滑みたいな感じ。まったく欠点のない不思議なハバナになる。味わいも奇妙なほど中庸で、飽きそうで飽きさせない。
香りは甘い木犀に、ハバナっぽさはやや枯葉めいて、秋風の淋しさを感じる。もうすぐ春なのに。前回のケドルセーに秋っぽさが似ているが、こちらはあまり粗さを感じず、咽も痛くならない。ややカカオ風のコクもあるかもしれない。
それから終始黄緑色の木の実のような、齧ると弾ける何かがある。
50本入りしかないらしく、形は綺麗な丸だった。
無点火で吸っていると俵というか、味噌っぽい。
序盤辛し。
辛さに怖れをなして、じっくり間隔を空けてちびちび吸うと美味になる。単純なハバナといった美味しさにとどまらず、火種に滞った煙が火種にて熟成するような、火種の部分に甘く膨らみつつある新鮮な果実を付けているような、ゆっくりすればするほど美味しくなる。火種がはち切れるほどではないが、しかも葉巻っぽいのだが、甘く新鮮で爽やか。
序盤を過ぎると辛さは収まり、甘・爽・味・滑みたいな感じ。まったく欠点のない不思議なハバナになる。味わいも奇妙なほど中庸で、飽きそうで飽きさせない。
香りは甘い木犀に、ハバナっぽさはやや枯葉めいて、秋風の淋しさを感じる。もうすぐ春なのに。前回のケドルセーに秋っぽさが似ているが、こちらはあまり粗さを感じず、咽も痛くならない。ややカカオ風のコクもあるかもしれない。
それから終始黄緑色の木の実のような、齧ると弾ける何かがある。
50本入りしかないらしく、形は綺麗な丸だった。
|5 1/2 x 42|cigarOne|$9|0|+1|
主立った香味は違うけれど、荒さはフォンセカの荒さに似ている。フォンセカの軽やかな印象はまったくなく、優しくない。ミディアム以上の強さを感じる。「木・土・革」を選べば革で、落葉めいた味わいもある。葉の燻製のような。葉で葉を燻製したものを焼いている。それが微かに草めいている。
古風なものを古風なまま、そういうリノベーションした団地の一室の外から裸電球の橙色を眺めているような。終盤では荒さが和らいで肌寒くなった風に木犀が乗ってくる。
特別美味しいものではなかった。ケ・ドルセーの履歴を見るとパリ風の本物指向を感じなくはないけれど、本物過ぎて洗練度合いが落ちた安物の風合いがある。これぞキューバといってもこれぞフランスといってもそうなのかもしれない。黄昏の雰囲気がある。
薄味という先入観があったけれど、けっこう強い。味は濃くないが、咽への強さがある。6ドルだと思ったら9ドルだった。
主立った香味は違うけれど、荒さはフォンセカの荒さに似ている。フォンセカの軽やかな印象はまったくなく、優しくない。ミディアム以上の強さを感じる。「木・土・革」を選べば革で、落葉めいた味わいもある。葉の燻製のような。葉で葉を燻製したものを焼いている。それが微かに草めいている。
古風なものを古風なまま、そういうリノベーションした団地の一室の外から裸電球の橙色を眺めているような。終盤では荒さが和らいで肌寒くなった風に木犀が乗ってくる。
特別美味しいものではなかった。ケ・ドルセーの履歴を見るとパリ風の本物指向を感じなくはないけれど、本物過ぎて洗練度合いが落ちた安物の風合いがある。これぞキューバといってもこれぞフランスといってもそうなのかもしれない。黄昏の雰囲気がある。
薄味という先入観があったけれど、けっこう強い。味は濃くないが、咽への強さがある。6ドルだと思ったら9ドルだった。
銘
囹
月