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|6 x 38|CigarJet|$153/10|重量:0|算出:+3|香味:+3|
辛いシガリロしか吸ったことがなければ勿論+5にはなるよなぁと妙に納得してしまった。
今までで2番目に美味しいNo.2だったからかもしれない(出だしのみに終わったけれど)。
「鞣し革」というより「鞣した木」で、その木に白粉をうっすらと叩いたような風味。白粉の甘さと、シナモンのような機微がある。薄らと甘い木に花が花めいている。えぐ味や雑味は皆無で、静けさを感じるほどだが、旨味が吸音剤のように膨らんでいる。ミルクっぽくはないのだが、クリーミーで、薄い。上質感とでもいうものは肌理細かく、その細かさがクリームにつながるのかもしれない。こういうもの以前にどのダビドフにも通じるダビドフ特有の葉の香がするのだが。
雨降りで湿度が高いせいか、煙が少ない。この葉巻はやや低湿度状態にした方が良いのかもしれない。+5を出した時には購入後にチューボをそのまま二週間ほどテーブルに放置したものだった。
ボックスで買ったものをこれで9本消費しているが、いずれも最初ほどの感動はない。
辛いシガリロしか吸ったことがなければ勿論+5にはなるよなぁと妙に納得してしまった。
今までで2番目に美味しいNo.2だったからかもしれない(出だしのみに終わったけれど)。
「鞣し革」というより「鞣した木」で、その木に白粉をうっすらと叩いたような風味。白粉の甘さと、シナモンのような機微がある。薄らと甘い木に花が花めいている。えぐ味や雑味は皆無で、静けさを感じるほどだが、旨味が吸音剤のように膨らんでいる。ミルクっぽくはないのだが、クリーミーで、薄い。上質感とでもいうものは肌理細かく、その細かさがクリームにつながるのかもしれない。こういうもの以前にどのダビドフにも通じるダビドフ特有の葉の香がするのだが。
雨降りで湿度が高いせいか、煙が少ない。この葉巻はやや低湿度状態にした方が良いのかもしれない。+5を出した時には購入後にチューボをそのまま二週間ほどテーブルに放置したものだった。
ボックスで買ったものをこれで9本消費しているが、いずれも最初ほどの感動はない。
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|MPE FEB 10|235㎜ x 47|coh-hk|$92.65/5|算出:−1|香味:+1|
サンチョスは誰が巻いているのかわからないけれど、Aは巻き手が有名らしく判明している。最近の日本のお米とか野菜のような。
巻きはちょっと吃驚するぐらい美しい。サンチョス同様キャップ部分も出来が良く、こんなに巧くカットできたのはこれで二度目。巻く人と同じ人がキャップを留めるのかわからないが、本当に巧く切れる。毀れたギロチンでも巧く切れてしまう。
吸い込みは悪いが、長さに因るのかもしれない。片燃えもあり。雨降りで湿度も高く、燃焼に悪い事ばかり重なっている。
煙は流石に香ばしくて(カラメルナッツと青緑色の芳香)モンテっぽいが、微少の煙に揮発味が目立つ。若すぎるのはわかり切っているのだけれど、この揮発とエグ味を伴う木っぽさの所為か、ハバナのハの字がなかなか感じられない。この調子だとたぶん中盤過ぎまで我慢するしかない。湿度を低めに設定した方が良いと思う、なんとなく。
ちびちびとした煙に揮発系雑味と微かな香りと甘さが乗るのみで30分、変化なし。このままだとモンテでもかなり不味い部類に属してしまう。モンテのクラシックよりもエドムンド等の新しいものに近しい。パルタガスでいえばセリーPのような、そういう感じ。新しいAではなく遥か昔のAを吸ってみたい誘惑に駆られて終わるかもしれない。ラッパーの色がそもそも黒すぎる気がする。黒い方が美味しそうには見えるけれど、黒いものであまり美味しい思いをした事はない。ここまで言うほど黒くはないのだが。
吸い込みが悪いと煙が少なくて減りも速い、減りが速いのに煙が少ない、煙は何処に消えるのだろう。火種から大量に漏れるはずだが、そう漏れてもいない。
50分、葉巻には未だ変化は見られないけれど、葉巻が変わったのか、飲み物をテキーラに変えたら少し美味しくなった。
テキーラのお陰ではなく、徐々に美味しくなり始めたようではある。だがテキーラの方がウヰスキーよりは合う。アガヴェのとろけるゼリーのような舌触りと植物性の甘い芳香がモンテのキャラメルや青緑香と入れ子になっている。吸い込みは依然難いが、揮発味がやや抜けて、そういう美味しさが目立ってきた。
テキーラが切れると不味くなった、やっぱりテキーラが奏功したのか。次のラムも悪くないが、ラムは雑味を消すのみで、伸びはしない。
そのままずっと伸びない。根本まで葉がぎっちり詰っていて、吸い込みは改善されず、残7センチほどで煙の集積のような苦味ばかりが増える。サンチョスだったらこの苦味がゴマ団子のような甘さに転化されるののかもしれないが。
Aで外れるというのはかなりおそろしいことだと思う。それでもまさか最近購入したNo.5のような連続大ハズレは無いだろうし、長いだけでなんだか納得してしまいはするのだが。+1と+2の間を冗漫に揺れ動く感じだった。馬券が外れたような、良くも悪くもない、どうでもいい気分になる。
サンチョスは誰が巻いているのかわからないけれど、Aは巻き手が有名らしく判明している。最近の日本のお米とか野菜のような。
巻きはちょっと吃驚するぐらい美しい。サンチョス同様キャップ部分も出来が良く、こんなに巧くカットできたのはこれで二度目。巻く人と同じ人がキャップを留めるのかわからないが、本当に巧く切れる。毀れたギロチンでも巧く切れてしまう。
吸い込みは悪いが、長さに因るのかもしれない。片燃えもあり。雨降りで湿度も高く、燃焼に悪い事ばかり重なっている。
煙は流石に香ばしくて(カラメルナッツと青緑色の芳香)モンテっぽいが、微少の煙に揮発味が目立つ。若すぎるのはわかり切っているのだけれど、この揮発とエグ味を伴う木っぽさの所為か、ハバナのハの字がなかなか感じられない。この調子だとたぶん中盤過ぎまで我慢するしかない。湿度を低めに設定した方が良いと思う、なんとなく。
ちびちびとした煙に揮発系雑味と微かな香りと甘さが乗るのみで30分、変化なし。このままだとモンテでもかなり不味い部類に属してしまう。モンテのクラシックよりもエドムンド等の新しいものに近しい。パルタガスでいえばセリーPのような、そういう感じ。新しいAではなく遥か昔のAを吸ってみたい誘惑に駆られて終わるかもしれない。ラッパーの色がそもそも黒すぎる気がする。黒い方が美味しそうには見えるけれど、黒いものであまり美味しい思いをした事はない。ここまで言うほど黒くはないのだが。
吸い込みが悪いと煙が少なくて減りも速い、減りが速いのに煙が少ない、煙は何処に消えるのだろう。火種から大量に漏れるはずだが、そう漏れてもいない。
50分、葉巻には未だ変化は見られないけれど、葉巻が変わったのか、飲み物をテキーラに変えたら少し美味しくなった。
テキーラのお陰ではなく、徐々に美味しくなり始めたようではある。だがテキーラの方がウヰスキーよりは合う。アガヴェのとろけるゼリーのような舌触りと植物性の甘い芳香がモンテのキャラメルや青緑香と入れ子になっている。吸い込みは依然難いが、揮発味がやや抜けて、そういう美味しさが目立ってきた。
テキーラが切れると不味くなった、やっぱりテキーラが奏功したのか。次のラムも悪くないが、ラムは雑味を消すのみで、伸びはしない。
そのままずっと伸びない。根本まで葉がぎっちり詰っていて、吸い込みは改善されず、残7センチほどで煙の集積のような苦味ばかりが増える。サンチョスだったらこの苦味がゴマ団子のような甘さに転化されるののかもしれないが。
Aで外れるというのはかなりおそろしいことだと思う。それでもまさか最近購入したNo.5のような連続大ハズレは無いだろうし、長いだけでなんだか納得してしまいはするのだが。+1と+2の間を冗漫に揺れ動く感じだった。馬券が外れたような、良くも悪くもない、どうでもいい気分になる。
|UGA MAY 09|194mm x 49|Cigars of Cuba|$106/10|算出:+2|香味:+2|
先週のルシタニアスが忘れられず(+4から+5に修正)、もう一本試してみた。
先週は美味しすぎて美味しすぎて、残10センチで限界の美味しさに達し、この先どうなるのか皆目見当がつかず、結局パルタガスらしい荒さと美味しさが渾然一体となって嬉しくなったのだが。
今回は香味や変化は前回と似通ったものだったが、雑味が煩く香味も薄い。「枯淡」ではなく「雑な葉っぱ」に感じる。残10センチで漸く先週の残15センチに至ったという感じがして、それでもあのような強烈にねっとりとした、純情で深々とした、甘い芋の膨らみには至らない。
葉巻がいかに繊細とはいえ、ここ二日間程度の桃色日和で駄目になったとは考え難い。美味しい時もあるのだから保管が特別悪いわけではなさそうだし、むしろ体調や気分の方が大きな要因のようだが、結局先週は特別な大当たりを引いたのだとしか思えない。安定感に定評のあるオーパスⅩでも大体不味いのだから。最初のダビドフNo.2も大当たりを引いただけだったのかもしれない。
+5はまだ三回しか当たっていないが、宝くじよりは当たる。5万円が1回、1万円が2回という感じ。5万円の美味しさが忘れられずに買い続けて1万円を2回引いた。千五百円とか三千円はけっこう引くけれど。
先週のルシタニアスが美味しすぎて今週は色々高価なものに手を出してしまったが、しばらくおとなしくしよう。今回は終盤で不味さが増してニコチン酔いした。
先週のルシタニアスが忘れられず(+4から+5に修正)、もう一本試してみた。
先週は美味しすぎて美味しすぎて、残10センチで限界の美味しさに達し、この先どうなるのか皆目見当がつかず、結局パルタガスらしい荒さと美味しさが渾然一体となって嬉しくなったのだが。
今回は香味や変化は前回と似通ったものだったが、雑味が煩く香味も薄い。「枯淡」ではなく「雑な葉っぱ」に感じる。残10センチで漸く先週の残15センチに至ったという感じがして、それでもあのような強烈にねっとりとした、純情で深々とした、甘い芋の膨らみには至らない。
葉巻がいかに繊細とはいえ、ここ二日間程度の桃色日和で駄目になったとは考え難い。美味しい時もあるのだから保管が特別悪いわけではなさそうだし、むしろ体調や気分の方が大きな要因のようだが、結局先週は特別な大当たりを引いたのだとしか思えない。安定感に定評のあるオーパスⅩでも大体不味いのだから。最初のダビドフNo.2も大当たりを引いただけだったのかもしれない。
+5はまだ三回しか当たっていないが、宝くじよりは当たる。5万円が1回、1万円が2回という感じ。5万円の美味しさが忘れられずに買い続けて1万円を2回引いた。千五百円とか三千円はけっこう引くけれど。
先週のルシタニアスが美味しすぎて今週は色々高価なものに手を出してしまったが、しばらくおとなしくしよう。今回は終盤で不味さが増してニコチン酔いした。
|URG JUN 10|5 3/4 × 52|Cigars of Cuba|$164/10|+1|+2|
バターナッツキャラメルを牛乳に溶かし、香草をたっぷり添えたもの。
シグロ6とロブストエクストラを各々4本ずつ試したけれど、トリニダッドのほうが全体的には好印象である。コイーバは最初の一本の異様な滑らかさがその後出ず、時を選ぶ気もする。いずれにしても大ハズレはなさそう。
バターナッツキャラメルを牛乳に溶かし、香草をたっぷり添えたもの。
シグロ6とロブストエクストラを各々4本ずつ試したけれど、トリニダッドのほうが全体的には好印象である。コイーバは最初の一本の異様な滑らかさがその後出ず、時を選ぶ気もする。いずれにしても大ハズレはなさそう。
|7 x 49|AtlanticCigar|$22.50|−1|+1|
ラッパーを嗅いでも空吸いしてもやっぱりハチミツシナモントースト。着火前にこれほど美味しい葉巻はない。
着火するとハバナとは全然違う海の向こうの味がする。最近ハバナの調子が良かったのでオーパスⅩとはいえドミニカで満足できるか心配になる。
香木系の木の風味が出て、着火するといつもハチミツシナモンは消えるのだが、復帰することもある。ちょっとツンとした辛さがあるが、早速復帰して、甘さと旨さは申し分ない。ツンとしているから手強そうだが、呑み込んでみるとライトボディ。
徐々にミルキーになってくる。蜂蜜牛乳など牛乳嫌いな私は嫌なはずだが、葉巻だとなかなか美味しい。牛乳と同時に花っぽくなるが、当然花が蜂蜜に侵されている。このまま美味しくなっていくとタイ風ココナッツカレーが突如出てくるはず。調子の良いハバナにはまだまだ及ばないが、この調子で美味しくなって行けばリットーゴメスとかよりはやっぱり美味しいはずなのである、似ているけれど。
オーパスⅩはやっぱり美味しいのだが、葉巻とは品目が異なる。葉巻を吸いたいならやはりハバナを選んでしまう。ただ突然ダビドフを吸いたくなる時があるように、これにも絶妙な時があるのかもしれない。
余計なことを考えているとキツさが消えて辛味とえぐみが残る。美味には違いないが、もう少しいまいち。
飲み物の相性は先日のトリニダッドとは逆で、『ラム エルドラド15年』は□、ちょっと互いにうるさい。『清酒 陸奥八仙 特別純米 赤ラベル 無濾過生原酒』は×、清酒の香味が死ぬ。『スコッチ スプリングバンク CV』○、甘さの薄いのが際立ってしまって少し寂しいのでスプリングバンクよりも蜂蜜っぽいグレンファークラスが合いそう。『テキーラ カサドーレス アネホ』△、共に干渉しないのがかえっておもしろい。『米焼酎 威 十二年 碧』□、酒は不抜けるが葉巻には悪くない。(×<△<□<○<◎)
酒を試しているうちに雑味がほぼ消えている。樫のような、新緑のような薫り。ミルクも消えている。かといってあまり変化もなく、いつまでなのだろう。無駄に長いだけなのか、美味しい変化はしない。長さがあだとなる症例なのか。早速雑味が復帰しているし、何ともつまらない。
短ければ+3だった。中盤の後半以降はただ不味くなり、残八センチで堪え難い不味さ。こうなると嫌なニコチン酔いばかり残る、本当に残る。不味いものほど酔い易い。前半は曲がりなりに楽しめた。
オーパスⅩがハズレないと言うのはたぶん嘘で、今のところ五本中四本が特別の美味しさを放たなかった。ダブルコロナを三本も買ってしまったがもう二度と買いたくない。
ラッパーを嗅いでも空吸いしてもやっぱりハチミツシナモントースト。着火前にこれほど美味しい葉巻はない。
着火するとハバナとは全然違う海の向こうの味がする。最近ハバナの調子が良かったのでオーパスⅩとはいえドミニカで満足できるか心配になる。
香木系の木の風味が出て、着火するといつもハチミツシナモンは消えるのだが、復帰することもある。ちょっとツンとした辛さがあるが、早速復帰して、甘さと旨さは申し分ない。ツンとしているから手強そうだが、呑み込んでみるとライトボディ。
徐々にミルキーになってくる。蜂蜜牛乳など牛乳嫌いな私は嫌なはずだが、葉巻だとなかなか美味しい。牛乳と同時に花っぽくなるが、当然花が蜂蜜に侵されている。このまま美味しくなっていくとタイ風ココナッツカレーが突如出てくるはず。調子の良いハバナにはまだまだ及ばないが、この調子で美味しくなって行けばリットーゴメスとかよりはやっぱり美味しいはずなのである、似ているけれど。
オーパスⅩはやっぱり美味しいのだが、葉巻とは品目が異なる。葉巻を吸いたいならやはりハバナを選んでしまう。ただ突然ダビドフを吸いたくなる時があるように、これにも絶妙な時があるのかもしれない。
余計なことを考えているとキツさが消えて辛味とえぐみが残る。美味には違いないが、もう少しいまいち。
飲み物の相性は先日のトリニダッドとは逆で、『ラム エルドラド15年』は□、ちょっと互いにうるさい。『清酒 陸奥八仙 特別純米 赤ラベル 無濾過生原酒』は×、清酒の香味が死ぬ。『スコッチ スプリングバンク CV』○、甘さの薄いのが際立ってしまって少し寂しいのでスプリングバンクよりも蜂蜜っぽいグレンファークラスが合いそう。『テキーラ カサドーレス アネホ』△、共に干渉しないのがかえっておもしろい。『米焼酎 威 十二年 碧』□、酒は不抜けるが葉巻には悪くない。(×<△<□<○<◎)
酒を試しているうちに雑味がほぼ消えている。樫のような、新緑のような薫り。ミルクも消えている。かといってあまり変化もなく、いつまでなのだろう。無駄に長いだけなのか、美味しい変化はしない。長さがあだとなる症例なのか。早速雑味が復帰しているし、何ともつまらない。
短ければ+3だった。中盤の後半以降はただ不味くなり、残八センチで堪え難い不味さ。こうなると嫌なニコチン酔いばかり残る、本当に残る。不味いものほど酔い易い。前半は曲がりなりに楽しめた。
オーパスⅩがハズレないと言うのはたぶん嘘で、今のところ五本中四本が特別の美味しさを放たなかった。ダブルコロナを三本も買ってしまったがもう二度と買いたくない。
|OUS OCT 09|6 x 50|cigarOne|$198/12|重量:+1|算出:+5|香味:+4|
先日のルシタニアスほどの感動は無いものの、初めて吸ったダビドフNo.2をひしと懐かしませるシルクの感触。吸い込み絶妙だが、リンゲージ50のはずがちょっと太すぎて吸引力と煙量との乖離に難がある。しかしこれまでの四本の中でもっとも品質安定感がある。四月だからか、最近葉巻の調子が良いような。バラツキが本領である葉巻には安定感の中にさえ本領は無さそうだけれど、この葉巻は吸い込みさえ良ければ+4より下がることはないと思う。煙にもっとまみれたくなるほどの優しい美味しさがあるのだが、一歩引いている感じは否めない。この膨らみを指して満足感が欠けているといっては贅沢すぎる。序盤で引いている感じが奥床しいはずなのに。
基調は土や革ではなく木で、とくに杉だと思うのだが、優しくて煩くない。木を思わせない杉の香というか。パルタガスでは茶色くなってしまったが、シャルトリューズ酒の黄色そのもののような、えもいわれぬ香りもある。トリニダッドの中にはコイーバの岩っぽい熟成感を感じるものもあるが、今回はない。特別な材料を使わず、物足りなくなりそうだが、軽いバターのような旨味があって、味が薄いとかは感じない。味の薄さよりも上質感が遥かに勝っている。
終盤では煙量も増し引いていた膨らみが出てくる。シナモンと胡椒の中間のような香り高い刺激も加わる。雑味は皆無。軽くて穏やかな序盤の賜物か、根本まで限りなく美味しい。
飲み物の相性は、『清酒 陸奥八仙 特別純米 赤ラベル 無濾過生原酒』が◎、『ラム エルドラド15年』が×、『スコッチ スプリングバンク CV』が×、『テキーラ カサドーレス アネホ』が×、『米焼酎 威 十二年 碧』が◎で、○や△のない極端な相性の好悪だった。スコッチに限らず、洋酒は互いのスモーキーさが鼻につき、どちらも香りを失って粘土のようになる。こんな話聞いたことがないが、トリニダッドのような繊細な葉巻は日本の米の飲み物が断然合うらしい。葉巻が優しいので吟醸香を潰すことも米の旨味を潰すこともなく、それぞれの香りも旨味も別様に際立つ。世界二大マイケル・ジャクソンの一人に言わせれば「相互補完的ではなく似たもの同士の対照的な相性の良さ」だと思う。香りは双頭のようだが、甘味は補完的かもしれない。
ちなみに一時期馬鹿みたいに焼酎を買い漁っていた事があるのだが、『米焼酎 威 十二年 碧』は自称焼酎通の人に贈っても喜ばれる品物で、球磨焼酎ではないだけにたぶん焼酎通も知らない逸品。
先日のルシタニアスほどの感動は無いものの、初めて吸ったダビドフNo.2をひしと懐かしませるシルクの感触。吸い込み絶妙だが、リンゲージ50のはずがちょっと太すぎて吸引力と煙量との乖離に難がある。しかしこれまでの四本の中でもっとも品質安定感がある。四月だからか、最近葉巻の調子が良いような。バラツキが本領である葉巻には安定感の中にさえ本領は無さそうだけれど、この葉巻は吸い込みさえ良ければ+4より下がることはないと思う。煙にもっとまみれたくなるほどの優しい美味しさがあるのだが、一歩引いている感じは否めない。この膨らみを指して満足感が欠けているといっては贅沢すぎる。序盤で引いている感じが奥床しいはずなのに。
基調は土や革ではなく木で、とくに杉だと思うのだが、優しくて煩くない。木を思わせない杉の香というか。パルタガスでは茶色くなってしまったが、シャルトリューズ酒の黄色そのもののような、えもいわれぬ香りもある。トリニダッドの中にはコイーバの岩っぽい熟成感を感じるものもあるが、今回はない。特別な材料を使わず、物足りなくなりそうだが、軽いバターのような旨味があって、味が薄いとかは感じない。味の薄さよりも上質感が遥かに勝っている。
終盤では煙量も増し引いていた膨らみが出てくる。シナモンと胡椒の中間のような香り高い刺激も加わる。雑味は皆無。軽くて穏やかな序盤の賜物か、根本まで限りなく美味しい。
飲み物の相性は、『清酒 陸奥八仙 特別純米 赤ラベル 無濾過生原酒』が◎、『ラム エルドラド15年』が×、『スコッチ スプリングバンク CV』が×、『テキーラ カサドーレス アネホ』が×、『米焼酎 威 十二年 碧』が◎で、○や△のない極端な相性の好悪だった。スコッチに限らず、洋酒は互いのスモーキーさが鼻につき、どちらも香りを失って粘土のようになる。こんな話聞いたことがないが、トリニダッドのような繊細な葉巻は日本の米の飲み物が断然合うらしい。葉巻が優しいので吟醸香を潰すことも米の旨味を潰すこともなく、それぞれの香りも旨味も別様に際立つ。世界二大マイケル・ジャクソンの一人に言わせれば「相互補完的ではなく似たもの同士の対照的な相性の良さ」だと思う。香りは双頭のようだが、甘味は補完的かもしれない。
ちなみに一時期馬鹿みたいに焼酎を買い漁っていた事があるのだが、『米焼酎 威 十二年 碧』は自称焼酎通の人に贈っても喜ばれる品物で、球磨焼酎ではないだけにたぶん焼酎通も知らない逸品。
|UGA MAY 09|194mm x 49|Cigars of Cuba|$106/10|重量:+1|算出:+8|香味:+5|
D4の後に蓋を開けると随分不揃いな葉巻に見える。D4ほど白くないが、ラッパーも白いものから斑のものまで色々。
これで5本目だけれど、とうとう吸い込み絶妙のものに当たった。
なるほど漸く本領を発揮してくれたのか、D4に似て、シャルトリューズ酒にシナモンを利かせて茶色くしたような(ベネディクティン酒のような?)、えも言われぬ芳香がある。それを至極優しい芋のヴェールで包んである。たったの熟成二年未満だが、ハバナっぽさもこなれて枯れていて濃すぎない。枯れたような雑味がかえって芳香の新鮮さを際立たせている。D4にはたぶんこの枯淡味は無い。
シナモンを思わせるスパイスは、このボックスの空いたスペースにオーパスⅩのダブルコロナを三本入れていたからか、それに近い風味にも感じられてしまうが、たぶんそれほど影響は無いと思う。
筆者がパルタガスっぽい(芋っぽい、荒っぽい)というときには最近は主にプレシデンテを指しているらしく、D4とルシタニアスはパルタガスにしてはパルタガスらしくない。こういうものを味わうとまた地味で強烈なプレジデンテに立ち戻りたくなりもする。そんな立ち位置だからか最初は「強くて地味なパルタガス」という印象だったけれど、結局最大限におもしろく長年オツキアイしたいものだとわかる。
中盤もややすぎると、芋っぽいコクが輪郭を増して、同時に華やいでくる。木でも土でも革でもなく、枯れた葉はそのまま、かなりコク深い。香りにもコクにも葉巻の最大限というものを感じる。飲み物を紅茶からビールに替えたからだろうか。夕方前から遠野麦酒ヴァイツェンビールを飲みながら葉巻を吹かして遠野物語ではなく坂口安吾を読んでいる。読もうと思ったが美味しすぎて一頁も進まない。ヴァイツェンは昔から葉巻に合うと思っていたけれど、確かに葉巻は芋が膨らんで美味しくなって、ヴァイツェンの小麦は芋に消されがちになった。ルシタニアスとヴァイツェンは少し似ているところがあるかもしれない。
そのうち雑味が消えて、気圧の高い旨味はそのまま、ここぞとばかり甘い木犀が咲く。しかもまだ10センチも残っているのである。まるでロブストのような変化で此処まで来てしまうと後はどうでもよくなって、落ち着きなく煙りにまみれるのみ。(後期:葉巻の方も吸う人を反映してか落ち着いたり荒れたりを繰り返していた。要するにパルタガスっぽくなった。残三センチぐらいまでは完全に美味しい。)
なんとも完璧な一本で、この葉巻が昨年末の私のような初心者に酷評されたまま終わるはずがなかった。
D4の後に蓋を開けると随分不揃いな葉巻に見える。D4ほど白くないが、ラッパーも白いものから斑のものまで色々。
これで5本目だけれど、とうとう吸い込み絶妙のものに当たった。
なるほど漸く本領を発揮してくれたのか、D4に似て、シャルトリューズ酒にシナモンを利かせて茶色くしたような(ベネディクティン酒のような?)、えも言われぬ芳香がある。それを至極優しい芋のヴェールで包んである。たったの熟成二年未満だが、ハバナっぽさもこなれて枯れていて濃すぎない。枯れたような雑味がかえって芳香の新鮮さを際立たせている。D4にはたぶんこの枯淡味は無い。
シナモンを思わせるスパイスは、このボックスの空いたスペースにオーパスⅩのダブルコロナを三本入れていたからか、それに近い風味にも感じられてしまうが、たぶんそれほど影響は無いと思う。
筆者がパルタガスっぽい(芋っぽい、荒っぽい)というときには最近は主にプレシデンテを指しているらしく、D4とルシタニアスはパルタガスにしてはパルタガスらしくない。こういうものを味わうとまた地味で強烈なプレジデンテに立ち戻りたくなりもする。そんな立ち位置だからか最初は「強くて地味なパルタガス」という印象だったけれど、結局最大限におもしろく長年オツキアイしたいものだとわかる。
中盤もややすぎると、芋っぽいコクが輪郭を増して、同時に華やいでくる。木でも土でも革でもなく、枯れた葉はそのまま、かなりコク深い。香りにもコクにも葉巻の最大限というものを感じる。飲み物を紅茶からビールに替えたからだろうか。夕方前から遠野麦酒ヴァイツェンビールを飲みながら葉巻を吹かして遠野物語ではなく坂口安吾を読んでいる。読もうと思ったが美味しすぎて一頁も進まない。ヴァイツェンは昔から葉巻に合うと思っていたけれど、確かに葉巻は芋が膨らんで美味しくなって、ヴァイツェンの小麦は芋に消されがちになった。ルシタニアスとヴァイツェンは少し似ているところがあるかもしれない。
そのうち雑味が消えて、気圧の高い旨味はそのまま、ここぞとばかり甘い木犀が咲く。しかもまだ10センチも残っているのである。まるでロブストのような変化で此処まで来てしまうと後はどうでもよくなって、落ち着きなく煙りにまみれるのみ。(後期:葉巻の方も吸う人を反映してか落ち着いたり荒れたりを繰り返していた。要するにパルタガスっぽくなった。残三センチぐらいまでは完全に美味しい。)
なんとも完璧な一本で、この葉巻が昨年末の私のような初心者に酷評されたまま終わるはずがなかった。
|--- ENE 10|129mm x 42|coh-hk|$109.65/25|算出:+3|香味:+2|
coh-hkは重量の記載がいつもやや多めで、今回は250g分の煙草税を取られた。200gぐらいだと思うのだが。
梱包には二通りあって、箱を包装紙で巻いている場合と、封筒のような袋に入っている場合とがある。
箱は開封済で、箱の中に緩衝材を入れて保護してある。その作業で失うのか、葉巻の上に敷いてある薄紙が消えている場合が多い。
到着日は良くも悪くも香味がヘンテコになるので箱で買った場合は到着直後にどうしても一本試したくなる。もう三本消費しているのだが、やっぱり一本目はヘンテコだったのでとりあえず一本目の覚え書き。
辛くて重そうな味なのだが、吸い込んでも咳き込むほどではない。濃く、焦がし過ぎたような苦みがあって、経験上のパンチっぽさは薄く、他のパンチには無いような深煎り珈琲(フレンチロースト以上)の香味がある。あからさまに黒めのラッパーから齎されていそうで、染み臭い感じも否めない。はじめめからなんともいいがたくハバナっぽさがあるのだが、マデューロが嫌いな人には奨めにくいかもしれない。
コイーバの香味ではないのだが、パンチがパンチのままコイーバのようにもう一枚醗酵させたかのようにも感じられる。醗酵と熟成は別で、熟成は足りない気がするのだが。コイーバのシグロ2とマデューロを掛け合わせて安っぽくしたような感じ。
到着日だからか、インヘニオスに適当に五味を加えたようでもある。クリーミーさはまったく無いものの、春菊の類はふんだんで、若干インド豆っぽいところもある。トリニダッドやコイーバを知らなければもっと美味しく感じたのかもしれない。
終盤はかなり花が彩りを濃くする。もともと濃かったが、パン屋の前を素通りしたような優良バターの香りが花にあり、香草の薫りなどもあるものだから、惣菜パンも食べ、パン屋を丸ごと食してしまったようになる。煙がすべての棚をさらう、葉巻らしいスリムな満足だった。
coh-hkは重量の記載がいつもやや多めで、今回は250g分の煙草税を取られた。200gぐらいだと思うのだが。
梱包には二通りあって、箱を包装紙で巻いている場合と、封筒のような袋に入っている場合とがある。
箱は開封済で、箱の中に緩衝材を入れて保護してある。その作業で失うのか、葉巻の上に敷いてある薄紙が消えている場合が多い。
到着日は良くも悪くも香味がヘンテコになるので箱で買った場合は到着直後にどうしても一本試したくなる。もう三本消費しているのだが、やっぱり一本目はヘンテコだったのでとりあえず一本目の覚え書き。
辛くて重そうな味なのだが、吸い込んでも咳き込むほどではない。濃く、焦がし過ぎたような苦みがあって、経験上のパンチっぽさは薄く、他のパンチには無いような深煎り珈琲(フレンチロースト以上)の香味がある。あからさまに黒めのラッパーから齎されていそうで、染み臭い感じも否めない。はじめめからなんともいいがたくハバナっぽさがあるのだが、マデューロが嫌いな人には奨めにくいかもしれない。
コイーバの香味ではないのだが、パンチがパンチのままコイーバのようにもう一枚醗酵させたかのようにも感じられる。醗酵と熟成は別で、熟成は足りない気がするのだが。コイーバのシグロ2とマデューロを掛け合わせて安っぽくしたような感じ。
到着日だからか、インヘニオスに適当に五味を加えたようでもある。クリーミーさはまったく無いものの、春菊の類はふんだんで、若干インド豆っぽいところもある。トリニダッドやコイーバを知らなければもっと美味しく感じたのかもしれない。
終盤はかなり花が彩りを濃くする。もともと濃かったが、パン屋の前を素通りしたような優良バターの香りが花にあり、香草の薫りなどもあるものだから、惣菜パンも食べ、パン屋を丸ごと食してしまったようになる。煙がすべての棚をさらう、葉巻らしいスリムな満足だった。
|GOT SEP 10|4 4/5 x 50|coh-hk|$62.90/10|重量:0|算出:+7|香味:+4|
ハバナ品質のはずが何故かダビドフ品質。二本目は外れると思っていたのに、味は随分違うものの一口目から大当たり確実で、スパイスの出方などがダビドフそっくり。見慣れたのか到着日にはラッパーがもっと白かったと思うのだが、我家へ来て変色したのかもしれない。シグロ6風からダビドフ風にたったの5日で変化していて、どちらが美味しいかといわれれば今回の二本目の方が美味しい。
ハバナの茶色い香気はさすがにこちらが強いし、パルタガスらしい辛味が出ているのだが、辛味は収まり、旨味だけになって、調子の良い時のモンテクリストのような濃い色気もある。クリーム感は前回よりかなり落ちているものの、代わりに前回無かった胡椒のようなスパイス(けっしてエキゾチックなスパイスではない)が出て、まったく別物の美味しさ。木犀の出方もスパイスともどもダビドフNo.2の終盤の濃密さにそっくりで、羽毛の感触こそないものの、甘さも似ている。
この葉巻に熟成や休息が必要なのだろうか。熟成させなくても既に飛び抜けて美味しい。
ルシタニアスがあまり美味しく感じられなかったので評判と自分の味覚の乖離を疑ったものだが、D4では評判納得の美味しさを感じられる。
そういえば吸い込みも抜群だった。今頃(最終盤)気付いたけれど。土か木か革かといわれてもまったく覚えていない。だからたぶん革だと思う。美味しさしか憶えていないのだが、暗い果実だといわれればそうだったようにも感じる。
芋っぽいと思っていたのだが、パルタガスはただの芋娘ではないらしい。最終盤は高品質のままパワフルになり、つまり良くも悪くもダビドフの最終盤の三倍ぐらいになる。この頃にはダビドフNo.2ではなくダビドフミレニアムの方に似ている。薄荷のような白い旨味が加わって。
ダビドフダビドフというのもおかしいが、本当に似ているのだから仕方がない。
ミディアム強かフル弱ぐらいあったはずだが、むしろ軽くて濃いような密度の味わいで、まったく酔いもなかった。
ただ今回の一本の方が前回の一本よりも飽きやすそう。また同じ店で買ってみてまた到着日だけクリーミーだったらわかり易いのだが、もう一度買う以前にもう八本ある。次回はクリーミーなモノだといいのだけれど。
飲み物は新進の『七田 純米吟醸 無濾過 生 2011』という久しぶりの大当たり清酒で、葉巻に火を点けた途端飲み物の美点は完全に消えてしまったが、この繊巧な飲み物に葉巻を増幅する特殊な効能があったのかもしれない。
ハバナ品質のはずが何故かダビドフ品質。二本目は外れると思っていたのに、味は随分違うものの一口目から大当たり確実で、スパイスの出方などがダビドフそっくり。見慣れたのか到着日にはラッパーがもっと白かったと思うのだが、我家へ来て変色したのかもしれない。シグロ6風からダビドフ風にたったの5日で変化していて、どちらが美味しいかといわれれば今回の二本目の方が美味しい。
ハバナの茶色い香気はさすがにこちらが強いし、パルタガスらしい辛味が出ているのだが、辛味は収まり、旨味だけになって、調子の良い時のモンテクリストのような濃い色気もある。クリーム感は前回よりかなり落ちているものの、代わりに前回無かった胡椒のようなスパイス(けっしてエキゾチックなスパイスではない)が出て、まったく別物の美味しさ。木犀の出方もスパイスともどもダビドフNo.2の終盤の濃密さにそっくりで、羽毛の感触こそないものの、甘さも似ている。
この葉巻に熟成や休息が必要なのだろうか。熟成させなくても既に飛び抜けて美味しい。
ルシタニアスがあまり美味しく感じられなかったので評判と自分の味覚の乖離を疑ったものだが、D4では評判納得の美味しさを感じられる。
そういえば吸い込みも抜群だった。今頃(最終盤)気付いたけれど。土か木か革かといわれてもまったく覚えていない。だからたぶん革だと思う。美味しさしか憶えていないのだが、暗い果実だといわれればそうだったようにも感じる。
芋っぽいと思っていたのだが、パルタガスはただの芋娘ではないらしい。最終盤は高品質のままパワフルになり、つまり良くも悪くもダビドフの最終盤の三倍ぐらいになる。この頃にはダビドフNo.2ではなくダビドフミレニアムの方に似ている。薄荷のような白い旨味が加わって。
ダビドフダビドフというのもおかしいが、本当に似ているのだから仕方がない。
ミディアム強かフル弱ぐらいあったはずだが、むしろ軽くて濃いような密度の味わいで、まったく酔いもなかった。
ただ今回の一本の方が前回の一本よりも飽きやすそう。また同じ店で買ってみてまた到着日だけクリーミーだったらわかり易いのだが、もう一度買う以前にもう八本ある。次回はクリーミーなモノだといいのだけれど。
飲み物は新進の『七田 純米吟醸 無濾過 生 2011』という久しぶりの大当たり清酒で、葉巻に火を点けた途端飲み物の美点は完全に消えてしまったが、この繊巧な飲み物に葉巻を増幅する特殊な効能があったのかもしれない。
|OPM NOV 09|184mm x 57|coh-hk|$103.70/10|算出:0|香味:+1|
到着日に吸った一本目が不味くてどうしようかと困ったが、やっぱり到着日には品質が荒れるらしい。荒れて美味しくなる葉巻(長旅で味が変わるのか、在庫店での風味を維持しているのかわからないが、いずれにしても珍奇な美味しさになる事が多い)もあるが、クァバのサロモネスともなるとそういう変則的な事は無く、しばらく休ませた方が断然良い。(ただのハズレだったのかもしれないけれど。)
とはいえ二本目にしても嫌な苦味と辛味が出ているし特別美味しいわけではなかった。だが腑に落ちる落ち着きは出ていた。
クァバ特有の純情床屋風情(漸くわかってきたが、クァバの特徴は私にとっては床屋らしい)に、発泡スチロールのように軽い木、そこにバターのような薄ら甘い美味しさや萎れた草などが重なる。穏やかで貫禄と説得力があるのだが、それだけなのである。だからこそ良いのである、と思う。本当だろうか。美味しすぎもせず、悠揚迫らぬハバナではある。
トリニダッドの辷り具合だとか、コイーバのわかりやすい蘊奥とか、モンテクリストの美人のシャンプーとか、そういうものは一切無くて、つまらないほど朴訥としている。ハバナ葉の味わいはあるものの、床屋がどことなく古人形の香りに通じ、葉巻にしては珍しく白ワインが合わない。互いの黴臭さを高め合うようで。
香味は薄く、変化はあるもののクァバの特徴的な床屋臭さがなくなるわけもなく、何処が美味しいのかまったくわかりそうにない。サロモネスに限らず他のビトラも大体似通った印象なので特別ハズレを引いたとか管理が悪いという原因もたぶんない。わかるのはクァバが苦手ということだけ。
ディビノスサイズでなければ床屋は楽しめそうにない。床屋の待ち時間には良いかもしれないが、いつの間にか美容室に予約を入れるようになってしまった。ディアデマも試したいけれど。
到着日に吸った一本目が不味くてどうしようかと困ったが、やっぱり到着日には品質が荒れるらしい。荒れて美味しくなる葉巻(長旅で味が変わるのか、在庫店での風味を維持しているのかわからないが、いずれにしても珍奇な美味しさになる事が多い)もあるが、クァバのサロモネスともなるとそういう変則的な事は無く、しばらく休ませた方が断然良い。(ただのハズレだったのかもしれないけれど。)
とはいえ二本目にしても嫌な苦味と辛味が出ているし特別美味しいわけではなかった。だが腑に落ちる落ち着きは出ていた。
クァバ特有の純情床屋風情(漸くわかってきたが、クァバの特徴は私にとっては床屋らしい)に、発泡スチロールのように軽い木、そこにバターのような薄ら甘い美味しさや萎れた草などが重なる。穏やかで貫禄と説得力があるのだが、それだけなのである。だからこそ良いのである、と思う。本当だろうか。美味しすぎもせず、悠揚迫らぬハバナではある。
トリニダッドの辷り具合だとか、コイーバのわかりやすい蘊奥とか、モンテクリストの美人のシャンプーとか、そういうものは一切無くて、つまらないほど朴訥としている。ハバナ葉の味わいはあるものの、床屋がどことなく古人形の香りに通じ、葉巻にしては珍しく白ワインが合わない。互いの黴臭さを高め合うようで。
香味は薄く、変化はあるもののクァバの特徴的な床屋臭さがなくなるわけもなく、何処が美味しいのかまったくわかりそうにない。サロモネスに限らず他のビトラも大体似通った印象なので特別ハズレを引いたとか管理が悪いという原因もたぶんない。わかるのはクァバが苦手ということだけ。
ディビノスサイズでなければ床屋は楽しめそうにない。床屋の待ち時間には良いかもしれないが、いつの間にか美容室に予約を入れるようになってしまった。ディアデマも試したいけれど。
銘
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