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  源氏物語「葉」
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|Oxford CC|$149.99/5(+¥800/1)|2022/1/14・arr 2/4|
|—|5 3/4’ x 52|16.33g|香:3.6~2.5 ave2.8|残1|



 杉を巻いた部位には杉の香りが染みている、その他からはシナモンが香る。オーパスにしても、着火前の匂いがいつも美味しそう。
 着火してみると自然と煙を鼻に昇らせてしまうおいしさ。ふくよかな序曲。美味しいものの序盤というものがいつもこうであったかのように思わせる。シナモン主体のお菓子、シュトーレン? シュトーレンにしては軽いものの、同等に芳醇。花も足早で、遠目に甘美だった花がややすると菊寄りに、胡瓜を焼いたような薫香。胡瓜は美点ではないと補足したいが、降り散る花びらはお菓子を纏った甘い何か。お菓子のせいで中身が何かわからない、お菓子もまた降ってきている。
 ダビドフの何かに似ながら、ダビドフ特有の松茸がないことがこれをフエンテたらしめている。この辺りは最近のダビドフがフエンテの方へ近寄ったのかもしれない。このドンカルロスは最近のダビドフよりはずっと軽い。
 しかし、以上のような序盤の思わせぶり以降、伸び悩む。フエンテで後半美味しかったことはあまりない、ほぼない、全くない。そして早めにズタボロに死する。
 丁寧な手作業が感じられる巻は最後まで良い。
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