忍者ブログ

  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

|7 1/2 x 38|cigarOne|$15|+5|+4|

 色とりどりのフィラーが見える。一口目でそれとわかるモンテクリストの濃い芳香。今までのモンテの中で一番モンテっぽいというか、「葉巻っぽい」とかいう時に思い出しているのはこの芳香なのだった、と思ってしまう。初っぱなはかなり辛く太いシガリロみたいだが、落ち着きも早い。濃縮して蒸溜したナッツ類の田舎蕎麦のようでもない旨味に、コイーバの岩味に相当する独特の香ばしさがある。重厚なので重心が低いのだが、地面すれすれを浮いているような浮遊感がある。キャラメルというものかもしれない。キャラメルの甘さは文句無しの控え目。
 序盤を過ぎると、金木犀が咲きそうな雰囲気が充溢するが、既に咲き誇った金木犀がキャラメル色に吹き付けられて塗り潰されているようでもある。苦みがあるが、ちょっと煎れるのに失敗した珈琲の程度で、珈琲に苦みが付き物であるかのようであまり嫌味はない。
 金木犀の品質だけなら、はじめての金木犀だったからかレガータがもっとも純粋で艶やかで幻覚的だった。外から馨ってきているのか本当に区別がつきかねて夜中に街を彷徨ったぐらいだったから。しかしレガータにはこの10分の1の旨味もない。
 次第に金木犀が枯れ落ちて染みた木の腐葉土になる。
 煙が頗る多く、火種が凹型になりやすく、濃いものをけっこう急いで吸わなければならないので後半早々咽がつらくなってくるが、症状はさほど進まず、文句無しの+4。

 これで金木犀が4本目なのでもうわかってきたが、金木犀の出現のさせ方というものがある。先ず、口の中に堪った煙を吸い込まないように注意しながら口を閉じつつ鼻から吐き出し、すぐに後、口の中に残った煙を口から燻り昇らせて鼻へ綰ねる、それから鼻で吸ってしまった煙を肺から出しつつ普通に鼻呼吸を続ける。と約1秒後に部屋に金木犀が充満したかと錯覚できる。

 こういう美味し過ぎるものばかりをストックしておけば1週間に1本ぐらいで済み、あとは毎日お気に入りのパナテラを吸っていられるのだけれど。でも不味いものに当たることを厭わずにまだ色々試したいものがある。+4以上が10種類、お気に入りのパナテラ前後のサイズのものが5種類ほど見つかれば悠々と葉巻界に片足を浸しながら葉巻界から逃れられる。
PR

忍者ブログ [PR]