忍者ブログ

  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

|next cigar|$187/10|2021/6/2・arr 6/12|
|―|5 1/8 x 52|15.35g|香:3.7~4.2 ave 4.0|残9|

 ダビドフの新作。レイトアワーのように樽で熟成させるとか、高級品のように10年寝かせるとか、そういう話はないようなので微妙なブレンドの違いなのだろうと思う。
 煙は木質の感触で、表面はさらさらして奥に棘がある。棘が独特の鉱物質をなして脳髄に輝く。メンマを思わせる深み(メンマを深く美味しいと感じたことはないのだが、煙となると話が変わる)。つまり、旧アニベルサリオ・シリーズの金色をやや鈍くして旧ミレニアム・シリーズの銀箔を少々追加、それら金銀が花々に昇華される下でメンマの旨味が奥深くどっしりと構える。マデューロに行きがちなところをメンマで抑えている。後半は木質やメンマが消滅するほどに金銀花々が甘々と天球を覆い、その上、その下、天上の景色広大この上なし。終わりなき天上がクリーミーなお菓子に収束しはじめる。焼菓子の香ばしさ、バター。
 単体でも相当面白いと思うけれど、昔のダビドフの香りを時々思い出すのもちょっと面白い。たぶんアニベルサリオやミレニアムよりも完成度高い。全シリーズの中間にまあまあ高いような塔を建設したふうで、クラシックを除くどのシリーズが好きな人も納得してしまいそう。くどさや嫌味が出る一歩手前の限界の濃さを湛えている。クラシックにある軽やかな羽は感じられない。
PR

忍者ブログ [PR]