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  源氏物語「葉」
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 ほくほくの里芋を頬張っているような旨味に始まる。少し喫煙感のあるライトボディ。
 芋っぽい旨味がずっとつづいている。ハバナ特有のアーモンドへ至りそうで至近を保ち、枝豆でいえばだだちゃ豆の香ばしさ。当然日本酒にも合う。甘さはなく、とにかく旨い、腹が膨れるような味がある。旨味が甘さなのである。
 このサイズらしく吸い込みに少し難があるが、それでも十分美味しく、雑味もないので難とは言わないのかもしれない。中盤、里芋に香草が添えられる。香草など無用の長物だが、あったところで相変わらず旨味一辺倒の素晴らしさ。少し草臭いが炊きたての米の蓋を開けた瞬間の湯気を顔一面に浴びるようである。草も良い草だとは思うが七草粥と同等の希薄なつまらなさである。夜長よりも、夕飯までにはまだまだ時間がある日暮れ前から吸いはじめるとよさそう。永久に続けば良い食前酒とともに。
 秋か春の生暖かい日に決まっていて。吹かしつかれて肌寒くなってきた頃の、おそらく午後八時に米が炊けるのである。染みた木の味わいもほっこりしている。恍惚感やお菓子のような余剰の美はないもののなにかそれらよりも必要な旨さがある。しかも結構高級な、芋に拘った割烹。勿論薩摩芋は使われていない。
 終盤で紙巻の要領で吸い込んでみたらミディアム強あったが、始終喉にも優しい。飯を炊いてくれる人がいなければよい妄想を過ごせるかもしれない。飯はきっとしみじみと自動的に炊ける。自動ドアが開くように。
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