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  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

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|5 3/8 x 52|Famous Smoke|$10.35|+4|+3|

 ラッパーは固く少し厚く少し豚臭い。着火すると最初から刺々しさやキウイや頭痛感や銀紙を奥歯で噛む事の無い親切な味がする。穏やかでコク深い。このコクの感じはコイーバのパナテラで書いたところに似ているが、あそこまでの旨さはなく、チョコや珈琲からもより遠離っている。何かもう少し軽い別のコク。甘味はコクと不可分のまろやかさ。
 トマトを使用して赤茶色になったものではない焦茶色のデミグラスソースというのもたとえがすんなりしていないが、その焦茶色かと思えば微かに酸味がある。酸味はセロリであるはずはないしセロリの芳香もないのだが、その焦茶色のソースに煮込まれたセロリが絡まっている。やはりミルクを曵いたようにクリーミーだが、白い色はなく黒いソースに溶け込んでいる。透明感のない旨さは粉っぽいほど実食感があるがココアペーストのように練られている。結局、野菜などは感じず、カカオ自体に甘味と円やかさのあるカカオといいたくなるのだが。時々このコクに黄色い染みの木の味わいが加わる。
 始終安心できる落ち着いた美味しさが続く。無くても良いが、百本あっても困らない。これが安くて小さければ珈琲を入れるごとに気軽に手に取る最優秀デイリーシガーの一本になるのだが、そんなうまい話は転がっていない。この大きさのままだと立場が逆転して葉巻を吸う為に珈琲を落とさなければならない。ともあれ私は珈琲をお供にしたのではなくスタウトビールを飲んでいるのだった。無い物ねだりをさせるような美味しさなのだろう。
 ベリコソの小さな吸口も手伝って何かどうでもよい美味しくて柔らかいものを片手で扱っている感じがあるので、どんな時にも邪魔になるはずがない。フルボディの表記があるが、私の咽に言わせればライトボディだった。片燃えもしたが気にならない程コクマロで、消火が惜しいほど根元まで軽やか。
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