忍者ブログ

  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

|NextCigar|$144/20|2019/6/24・arr 7/3|
|—|4 1/2 x 41|重量:6.77g|香:3.0~3.6 ave3.2|残19|

直射日光でカラッと乾いたようないつものダビドフの香り

スモールサイズのダビドフで当たった記憶はないのだが、そもそもそんなに量をこなしていないし、ウインストンチャーチルのレイトアワーではない方(このアーリーアワー)も知りたかったし、安いし、クラシックNo.3では小さすぎる場合も多々あるし。

着火後しばらくは辛く強い。白胡椒系の辛味で他の香味があまり乗ってこない。えぐみはないのでつらさは感じない。葉巻が小さいから、序盤がこう長引くと、あっという間に変化なく終盤に近づきそうである。
そこへ急遽差挾まれる中盤は、花やクリーム。これらが特別濃いのではないが、強さが腰を据えている。あくまでもクラシックなダビドフの質感を保ったまま強さを求めて出来上がったもの、単純に香味のみで判断するとこうなる。

急に水のように静かになる。花が水に沈み、何の味もしなくなる不吉な無風状態が来る。早朝の湖面の静けさから、ネッシーのごとくにか花がその色を変えて現れる。美事なカットで、そこはかとない浮遊感を伴うやや青色の花の香り。花に惹かれ、湖畔の草が俄かに囁きだす。質感はするするとしているが、蛇の甲羅のような強さが依然ある。
短いので根元の葉がダメになる暇もないのだが、良き香りがフェードアウト気味になり、強さばかり残って、残2センチで消火。

強さとスムーズさを両立している。ただ、ダビドフは小さいビトラで不利が生じるようにも思った。スムーズさとか、柔らかさとか、そういうところで齟齬が生じるような。クラシックを思わせるからなおさら。感動は生まない気がするが、これで良いのではないか。
クラシックな風味で、なおかつクラシックに反する強さを求めたあべこべな時に。

箱で買うべきはやはりレイトアワーロブストしかない。レイトアワーとアーリーアワーでは全くの別物と踏んで良さそうである。アリーアワーと全く同一の葉巻を酒樽で寝かせてレイトアワー化するようには全く思えない。レイトアワーが酒樽くさければそうも思えるのだが、全くそうではないし。もし同一の葉巻なのだったら、一体どういうことなのだろう、酒樽が神がかってくる。
飲み干した酒瓶に一本入れてみようか。ウイスキー、シャンペン、清酒……色々な酒瓶に10本ぐらい入れてみようか。なんともそういうことをしてみたくなる葉巻である、というのが今回の葉巻の最初の発見である。そのためにはまず秘蔵酒を飲み干さなければならない。つまらん酒に入れてもつまらん。
PR

忍者ブログ [PR]