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  源氏物語「葉」
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|Atlantic Cigar|$7.59/1(+¥500/1)|2019/6/7・arr 6/19|
|—|5 x 50|重量:11.88g (-0.27g)|香:3.1~3.7 ave3.5|残0|

 梅雨に惹かれて随分久しぶりにロッキーパテルを、4種一本ずつ、高価な順に『プラチナム』『ハムレット・リベレイション』『ハムレット・25thイヤー』『ハムレット・タバケロ』、タバケロのみロブスト、他はトロを購入。

 ハムレットシリーズ、このシリーズはバンドの後ろ側バックル部分の『H』が格好良い。とくにタバケロは赤いHと緑地に金唐草の色合いも素敵で高級ブランドにありそうである。

 着火前の香はフルーティーな黒酢で、このような饐えた匂いは初めて。
 値段からすれば躊躇なく着火できるはずが、バックルや黒酢や待望の雨天やで、これを高級品として扱ってしまうこと5分ぐらい。

 序盤は山葵の辛さが鼻を突く。タバコは強いが味は濃くない。予期通り曇り空の下に合う、どこか痩せたような風味がすぅっと真っ直ぐ漂う。紙巻のダビドフマグナムにも似た雑味のない純粋な感覚で、強さをその綺麗さで隠している。
 温かみのある藁の風味が続くも、この藁は燦々として育ち刈り取られ束ねられたというよりも、玉露のように甘味が出るわけでもないが、やはり雲の覆いが感じられ、藁も薄味に湿り、スパイスが小雨のように淡く降りかかり、刈り取られる事なく咲いた藁の花にも露が含まれている。病的というよりも、食欲を増進させる風味、薬膳を思わせる。太陽の葉巻はラッパーも明るく、この雨の葉巻は「コロラド」となっているがラッパーもかなり暗い。芯まで暗くはないものの。
 精進料理にしてはやや贅沢で、花が増え、マデューロ風の熟した甘味が饗されるのだが、一瞬後、なんとその皿には野菜が開かれるのである。セロリ、青梗菜、人参。此処がこの一本の最高値で、最も芳醇であるところにおいても味が濃くしつこくならない。野菜の一瞬前、イチゴジャムを予期したが、素晴らしい肩透かしを食らった。
 精進でも風味は弥増しに、寺の奢侈が続く。変化の仕方に巧緻を感じる。
 金木犀には正露丸をとり合せている。
 藁の黄色に生気が戻り、露を含んだ青草に戻る。
 えぐみも依然なく綺麗なまま。
 香りがコクと化して喉にこびりつきはじめる。青草は再び麦化し、炊いた麦藁となる。しめの穀物、見事である。
 色々の変化も、麦やスパイスが主体というか、それらの変げで、特異な風味を見せるまでに陰刻深いながら、正露丸等が美味であるはずもない。けれど、かつて購入したロッキーパテルのすべてと傾向として似ているらしく思うし、1992ほど湿度が高くないにしても、雲の低い日が似合うというのは時として貴重に思う。
 正露丸は痛快だし、野菜は極めて美味だった。

Country of Origin Nicaragua
Wrapper Type Honduran Habano
Color Colorado
Binder / Filler Nicaragua / Nicaragua, Honduras
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