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  源氏物語「葉」
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|5.5” x 55|NextCigar|$740/10|重量:+2(18.25g)|算出:−1|香味:+2|計3点|

 税金含め一本壱万円弱。青ロイヤル。

 ビニールを剥いた時、フルーツケーキの匂いがしたが、勘違いらしい。
 ラッパーは物凄く美しく、極カチカチに巻いてある。かちりとスーツを着こなした人のようだが、人体を巻いた感じはしない。カモフラージュだろうか。私は常に葉巻の中には人が住んでいると思うのである。

 味は、まず、ミレニアム等、銀色系ダビドフの味。木。
 5ミリほどで何か大変な甘さが出て来る。かすかに花も出ているが、単に砂糖を加えただけのような珍しい甘さ。
 強くないはずだが、濃くて辛味もあるため、強い物に感じる。
 新鮮な香草。
 初期衝撃は香木改のように熟して甘い白ロイヤルのほうがずっと高い。こちらはえぐみや渋というか、木に嫌味があり、日曜日のサザエさんの光線が目に入った時や、鼻に水が入った時のようなうらびれがある。アニベルサリオにも似て、この木の匂いこそ実際以上に強く感じさせる要因かもしれない。
 最高級品である、こう感じられはするものの、若すぎるのか、特別に熟したと思われる香りはなく、ミレニアム+アニベルサリオの結合延長線上の最高級品Xにとどまる。ミレニアムやアニベルサリオのことはうろ覚えだけれど。
 スパイスが効いてきたと思うと、匂いも一気に甘く変じる。2センチ。木も少しばかり熟す。全体に、ハバナっぽくないという理由による透明感がある。ガラス越しの煙を吸っているような。
 甘い蜜から花が咲きはじめると、だんだん花が嫌味を覆って、ついには花で燻されはじめる。木を花で煮るというより、木を花で燻している。煙は多く、室内の風向きにも因り、燻煙がすごい。吸っている人を燻しすぎて渋まで出る。
 この葉巻に限らず、どうして金木犀というものがこのように中盤から出はじめるのか昔から不思議で、真面目に解決しようと考えたくないぐらいこの不思議さの心地よさを大切に温存しているのだが、どうも鼻に煙が蓄積される所為らしく、喫煙していない隣人はこれを花と感じないらしい、本当かな。中盤の箇所にのみローラーがこの種の葉を仕込んでいるならわかりやすい。
 4センチで灰ポロリ。
 急速に味が薄まり、灰っぽい味わいになる。

 まさか半分で葉巻が死ぬとは思わなかった。以降、死が続く。
 風格は序盤にあるかもしれないが、それも何某かの延長に過ぎず、特殊な香味は感じられなかった。必要なのは葉巻ではなくて天国なのだよ。いいね、ダビドフ。葉巻なんか要らないんだ。
 結局国を挙げて葉巻を売っているキューバの方がすごいのか、もしやここでいう天国とは逆方向かもしれないがbhk54に軍配があがる。
 しばらく寝かせるしかない。白ロイヤルの発売日から2年後の発売ならば2年寝かせてみる。
 後半の死がなかったとしてもこの手の味なら香味点3どまり。化けそうな気は、少しする。
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