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|ALO OCT 16|6 1/5 x 47|coh-hk|$194/25($1=110円)|重量:-1(9.28g)|算出:+6|香味:+4|好み:+1|計10点|
二箱買ったペテコロエスに頼り切っていたが在庫が切れそうだったので久しぶりに購入。到着日に一本所望です。
床屋に始まり急激に辛味が吹き出てくる。この間5秒。30秒、1分と、ますます辛味顕に、煙量を増す。パルタガスらしいと言えばそうだけれど、パルタガスらしからぬパルタガスのほうが多いかもしれないのだから、フィギュラドらしいとか、到着日らしいとか、パルタガスのプレジデンテらしいとか言った方が多少精確かもしれない。これを一箱吸ったり、別のフィギュラドをたくさん吸ったり、色々なものを到着させたりすればますます精確になるのだが、精確になる頃には死んでいるかもしれないし、記憶力が死んでいるかもしれない。記憶力はもう死んでいるかもしれない。こんなことを書いているうちに火の口径が広がって辛味は収まっているわけである。それでもどことなく荒さを残すところはパルタガスらしいというか、これを本当に荒さというのだろうか。荒さを感じさせる落ち着き、つまり落ち着いているのである。少しも荒くない、野生の風味がする。ますます深々と、幽かに花クリームを纏わせ、そうだ土の原料は全て葉であるかなとか思わせ、やはりパルタガスは芋である。木も花も葉も皮もみんな柔らかな粉に砕けて、芋を洗わない。その芋といったら、たぶん洗えば白い吟醸芋かな。皮も? この辺りの分析は非常に難しいので、どんなレビュアーの言も信じるに値しない、なんとなくの産物という気がする。勿論、なんとなくというものほど情報量が膨大なものはない気が致します。なんとなくの感覚がずれている人は、変な人だ。フィギュラドにはリカットがつきもので、カットの衝撃で灰が落ち、途端に花強烈、鼻に突き刺さるほどの花。隠れていた辛味も心地よく一緒に突き刺さる。花と鼻とは同元だったのではないかと思う。茎の先っぽ、䑓の上に鼻が咲いている。茎から手も生え、言葉を書いている。なるほど、私は植物でした。動物が植物なのだから、皮の風味もするはずです。
金木犀属の薔薇の棘とほの甘さ、そして土に囲まれて幸せ。私が私に囲まれて幸せ。私はあまりダンディーではないのですが、ふんだんな土と濃淡をつける花の混じり方、そこに最後に気づく苦味が、あまたある葉巻の中でダントツダンディーに感じられます。突兀ダンディーなのに背丈は中庸で、いぶし銀で、総白髪を内に秘めた五十歳の葉巻です。こんなにダンディーな人は見たことがありませんから、産まれる前から死んでいるのでしょう。下手なことを言わせてもらいますと、葉巻というのは死んだことのない死者の息吹であり、その生きた妄念なのでありました。
重量はペテコロエスとほぼ変らず、価格は倍です。私はペテコロエスに惚れ込んでいますけれど、価格差ほどの差はあったりなかったりすると思いますものの、これはやはり葉巻の銘柄の中で味わいが素敵といえるものの一つです。
二箱買ったペテコロエスに頼り切っていたが在庫が切れそうだったので久しぶりに購入。到着日に一本所望です。
床屋に始まり急激に辛味が吹き出てくる。この間5秒。30秒、1分と、ますます辛味顕に、煙量を増す。パルタガスらしいと言えばそうだけれど、パルタガスらしからぬパルタガスのほうが多いかもしれないのだから、フィギュラドらしいとか、到着日らしいとか、パルタガスのプレジデンテらしいとか言った方が多少精確かもしれない。これを一箱吸ったり、別のフィギュラドをたくさん吸ったり、色々なものを到着させたりすればますます精確になるのだが、精確になる頃には死んでいるかもしれないし、記憶力が死んでいるかもしれない。記憶力はもう死んでいるかもしれない。こんなことを書いているうちに火の口径が広がって辛味は収まっているわけである。それでもどことなく荒さを残すところはパルタガスらしいというか、これを本当に荒さというのだろうか。荒さを感じさせる落ち着き、つまり落ち着いているのである。少しも荒くない、野生の風味がする。ますます深々と、幽かに花クリームを纏わせ、そうだ土の原料は全て葉であるかなとか思わせ、やはりパルタガスは芋である。木も花も葉も皮もみんな柔らかな粉に砕けて、芋を洗わない。その芋といったら、たぶん洗えば白い吟醸芋かな。皮も? この辺りの分析は非常に難しいので、どんなレビュアーの言も信じるに値しない、なんとなくの産物という気がする。勿論、なんとなくというものほど情報量が膨大なものはない気が致します。なんとなくの感覚がずれている人は、変な人だ。フィギュラドにはリカットがつきもので、カットの衝撃で灰が落ち、途端に花強烈、鼻に突き刺さるほどの花。隠れていた辛味も心地よく一緒に突き刺さる。花と鼻とは同元だったのではないかと思う。茎の先っぽ、䑓の上に鼻が咲いている。茎から手も生え、言葉を書いている。なるほど、私は植物でした。動物が植物なのだから、皮の風味もするはずです。
金木犀属の薔薇の棘とほの甘さ、そして土に囲まれて幸せ。私が私に囲まれて幸せ。私はあまりダンディーではないのですが、ふんだんな土と濃淡をつける花の混じり方、そこに最後に気づく苦味が、あまたある葉巻の中でダントツダンディーに感じられます。突兀ダンディーなのに背丈は中庸で、いぶし銀で、総白髪を内に秘めた五十歳の葉巻です。こんなにダンディーな人は見たことがありませんから、産まれる前から死んでいるのでしょう。下手なことを言わせてもらいますと、葉巻というのは死んだことのない死者の息吹であり、その生きた妄念なのでありました。
重量はペテコロエスとほぼ変らず、価格は倍です。私はペテコロエスに惚れ込んでいますけれど、価格差ほどの差はあったりなかったりすると思いますものの、これはやはり葉巻の銘柄の中で味わいが素敵といえるものの一つです。
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