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  源氏物語「葉」
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|GUT JUN 12|6.1 x 52|coh-hk|$102/10|重量:+1(15.02g)|算出:+2|香味:+2|計5点|

 空吸いしていると湿布のような風味が微かにある。薬箱。
 着火しても薬箱の印象からしばし外れないが、次第に熱気を帯びてくる。
 最初甘いかと思ったが、甘味は伸びない。いろいろなものが伸びないが、美味しくなくはない。一瞬、旨味が抜けてペッパー風になると、ペッパーの香気まで抜けているものの、キャラメルなどがやや感じられるようになる。
 だがどうもこのモンテクリストは薬箱に閉じ籠りがちになる。薬箱は良い熟成を思わせないでもない趣向なのだが、枯れた感覚に重畳の層を成す場合に限り良いのか、枯れていない場合には単に迫力を欠いたものとなる。
 吸い込みが悪いわけではなかったが、リカットしてみると美味しく噴き出す。結局これなのである。初めから深くカットしていれば。トルペドに用いる人は居ないだろうけれど、パンチカッターなど、こうなると全く用途がわからない。堰を切ったように完全なモンテクリストの味が吹く。胡椒キャラメルに青緑色の金木犀、この変幻の粉に甘味が彩られ、甘味が潰されるほど濃密に彩られ、こうして強靱になってなお薬箱の軽やかさ。凄い。薬箱だから木なのだが、土のように凄い。

 箱終了。三年寝かせ、深くカットすれば先ず平均点以上にあり残念でない葉巻だと思う。強面ながら芯が弱いような印象はある。no.1のスマートな膨張やno.5の凝縮感に比べるとなんとも無骨で弱々しい。強くあって欲しいと思うほどに。
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