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  源氏物語「葉」
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|箱不明|6.2 x 52|cigarOne|$26|重量:+1(14.88g)|算出:+2|香味:+3|計6点|

 モンテアネハのように滑らかに落ち着いたり枯れた感じが出たりはあまりしていないが、辛い荒野の、似た味がする。モンテやロメオという別個の物を同じ条件で寝かせたというより、アネハドスという共通の物を寝かせたような香味。
 ……シナモンや胡椒から香を抜いたような刺激が荒野香と相俟ってなんともアネハドスであるがまましばらく……
 変化があまりないせいか、アネハドスらしさが濃いせいか、最早後半になる。
 リカット。
 もっと早めに、というより初めから吸口を広げた方がよかったようである。ピラミデならではのリカットだけれど、ピラミデの度にいつもそう思う。味はそう変らないが、葉巻から寝不足感が消える。
 終盤で花が色濃く咲いてくると、大吟醸酒(常きげん『常』)の吟醸香がことのほか濃密なマリアージュを呈した。一切れのパイナップルが十切れのパイナップルを重く凝縮したかのように、金木犀の蜜が滴る。この金木犀は不思議で、まるで外気からは匂わず、本当に此処にある蜜のようだった。酒の香が金木犀になり、葉巻の煙がパイナップルの蜜になる。

 ロメオ特有の、特徴を見つけにくい代りに嫌味をも見つけにくい香味だったが、アネハドスブレンドの特徴をばあまり好きになれなかった。あるいは純粋にアネハドスを楽しみたければロメオを選ぶべきというべきか。(そんなブレンドがあるのかはわからないが)
 後になって回想してみるとたまらなく美味しい物だったような気もしてくる。正月のような昼日中に着火しなければもっと毎夜のように落ち着いて楽しめたかとも思う。こういうものこそは浮ついた気分で着火してはいけない。正月は清浄なようでいてやはりどこかが浮かれている。去年今年貫く棒のごときもの
 正月だからこそ回想が美味しげになるのかもしれないが。
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