忍者ブログ

  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

|7" x 48|seriouscigars|$226.95/8|重量:+1(16.52g)|算出:+5|香味:+4|

 初めてのダビドフの感動は、葉巻とはこれほどまで軽いものなのかという驚きだった。その飛んで落ちてもふわりの羽に加え蝶を誘う馨しい花畑が煙の向こう側からこちら側にも来て、もう心此処に非ずでうっとりとしてしまったのである。始めから終りまでずっと恍惚状態で終った。
 この蛇をくゆりとしていて、なんだか当時を初めて克明に思い出しえた。
 今まで思い出そうとして思い出せなかった。兎に角美味しかったという事だけしか思い出せず、どうして美味しかったのかがわからなかった。
 葉巻は重くて重くて初心者の手に余る、こういう固定観念がなければならなかった。事前に、初めてのNo.2と同時購入したコイーバのシグロ1やセクレトスや新世界を直前事前に燻らせていたのだから尚である。強い物の良さというのは固定観念どおりの強さゆえ先ずあまり面白くなくわからなかったし、シグロ1が外れたというのもあった。(固定観念などどうでも良いものだが、この観念を間違えるか、ダビドフが外れるかすると、ただの薄いだけの物になってしまう。ダビドフを美味しく感じるには「葉巻は重すぎる」という固定観念を温床とせねばならない。間違えない為には間違えた固定観念を必要とする。のちのちダビドフも意外や重いという事になりはすれども。)

 一口目はダビドフだという事しかわからない乾いた味。
 二口目から雑味なく非常に軽い。松茸のような丁寧な葉の香。
 軽い胡椒の刺激をともない、二センチも進むと花やかに。
 蛇はさすがにNo.2ほどの軽さはない。だがこれ自体、ダビドフでも珍しいほどのアタリであるかもしれない。また上品な甘さ。
 火がすすむとラッパーがパツンパツンと音を立てて裂ける。吸い込みは上々の為、ラッパーだけがパツンパツンに巻かれているらしい。あるいは何かの因果で中身の膨張率が上がっているのか。ダビドフの限定品でのみ何故か良く起こる不思議な現象。
PR

忍者ブログ [PR]