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  源氏物語「葉」
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|6 x 56|seriouscigars|$8.70|重量:+2(20.51g)|算出:+2|香味:+2|

 銀紙にくるまれて中身が見えないこれをtatuajeとばかり思っていて、開ければ出てきたのはillusioneであった。まるで雪国へ向かうトンネルのようで、開けてみれば包まれていたわりに匂いは薄い。臭みは落ち着いて甘い匂いを醸し出している。mj12にはナチュラルとマデューロがあり、ナチュラルを買った筈なのにマデューロにしか見えない。
 空吸いするとやはり藁っぽさが奥まってではあるがある。それが不思議な甘さに包まれている。
 着火すると一息に焼いた藁に緑色が萌し、これもしかし不思議な甘さに包まれている。ただ煙は鑢のように粗い。最初から極端に強く、強者であれ紙巻の如く吸い込めば咳き込むに違いない。
 追々ただの甘い煙草という感じだが、この甘さにえも言われぬ深みがある。この葉巻の美味成分が全部甘さに溶けてしまって、あとは強烈な煙草感が只管ある。しかも甘口ではないので甘さが奥床しい。
 2センチを過ぎる頃に変化が来る。花かな。花が甘さを持っていってしまわないか。……持っていった。花が途端に増え、ココナッツ入りの杏仁豆腐が煙と空に消えて行方不明になってしまう。身に染み込む奥床しい甘味ではなくなる。以降は、この、良いような悪いような右にも左にも振れやすい差し引きが続く。
 なんだかこれがイリュージョンなのか他の銘柄の物なのか、どうでもよくなってしまう。何処と無くどうでもよいという感覚は一体何処からくるのだろう。おそらく単に「ハバナではない」という感覚なのだが。
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