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|MLO DIC 11 (2022/4000)|7 1/5 (182mm) x 50|cigarOne|$247/10|重量:+2( 18.43g)|算出:+5|香味:+4|
水に潜ったかのように鼻がつんとした。すると塩素臭とともにあるかのように一気に懐かしい感覚が蘇ってくる。葉の味が太い葉巻である。もっと軟弱と思っていたが、硬く引き締まって、すぐにお菓子の甘さが潜み始める。つんとした部分には日焼けの肌のような色合いがある。
しかし次第にいつもの軽々しい木質が浮き始める。と思った途端に木から金木犀である。たいてい金木犀は木から咲く。と思った途端にスパイスを伴う濃い葉が復帰し木を塗り潰そうとする恰好になる。新緑として枯葉が生える様。ここで潜っていたお菓子が浮上し、金木犀にカスタードが塗られる。
ハバナでは非常に珍しく、ダビドフのプーロドーロに少なからず似ているような。ハバナで一番スパイスを感じさせてくれる銘柄はパンチではあるけれど、これほどまでスパイスがピリピリとしたパンチも珍しい。冒頭の日焼けの肌のような、唐辛子に近いような熱い胡椒である。
(滅多に「胡椒」という比喩は用いていないはず、と思って検索してみるとなんと他ならぬパンチでは一度も「胡椒」と書いていない不思議。不思議というか何かの間違いだろう。今、全ての過去を訂正して、昔からパンチが一番胡椒っぽいと思います。きっといつもパンチ=クリーニング屋に気をとられてしまうのだろう。このクリーニング屋にしても、振り返って検索してみると他の銘柄に対してもしばしば使用しており、パンチの特色とは思えないような仕様になっている。今、全ての過去を訂正して、パンチが一番クリーニング屋っぽいと思います。もっと精妙に銘柄別に言葉を選べないものだったか、しかしそんな言葉に落ち着いていられるケムリの幻惑であろうか。尤もこれは胡椒なのであるし、ワインなら「シャブリ=石灰質の土壌」云々といえるところ、葉巻の葉が土壌まで調べられた形跡は知る限りない。なのにパンチはパンチの味がする。一体どうやってパンチをパンチの味にしているのか、誰か知っているのだろうか。「農場」云々という話を聞くのもべガス・ロバイナとベゲロスだけである。いったい、パンチは誰で、ロメオは何処なのだろう。これは幽霊の地縛霊なのだろうか。)
私はロメオとはぐれたジュリエット女史であります。にもかかわらずパンチ男爵なのであります。迷ったパンチ男爵はジュリエット女史を兎に角理不尽に殴った、自分で自分を殴ったのであります。男爵には土地が無いのであり、さまよえる達人なのです。ハバナには土壌などという偉そうな物はありません、西洋に侵蝕された南米全域がそうですが、文豪フエンテスのようにメキシコに回帰する事も無いのです。まったく、土地が土地ではないのです。魚沼を失ったかのような米、米は米、葉巻とはそういうタコス一本のようなものなのであります。強いていえば酢蛸といっても別段強いられたことになる物でもありません。百歩の百分の一である一歩譲ってまあ酢蛸でも良いでしょう。酢蛸に関しては正しい、しかし間違えました。魚沼の米を食べて魚沼の米と指摘するのはパンチをパンチと指摘するよりも難しい。わかることばかりです! わかりたくないことばかり! しかしパンチの土地が何処なのかはやはりわからないのです! 何を書いているかおわかりですか、これは文学とケムリの戦争なのですよ。だから駄目なのです。
それにしても念仏を忘れて初心に返るほどスパイスが美味しい。初めてパンチを吸ってみた時に期待した味わいが此処に実現している気がする。木が戻ると金木犀が再度咲き、木に因り軽くなっても、スパイスだけは段々強くなる。花が溢れカスタードの甘ったるさが再度乗ってもスパイスの効果でスーパードライを維持する。金木犀も凄い。木が基調らしいのに、いずれも軽々しい木を塗り潰してくれる。
こういうスパイシーな物は珈琲に合う。深煎りを濃く淹れた甘露っぽい珈琲に。
ただ絶顚も八合目で寝泊まりする。
水に潜ったかのように鼻がつんとした。すると塩素臭とともにあるかのように一気に懐かしい感覚が蘇ってくる。葉の味が太い葉巻である。もっと軟弱と思っていたが、硬く引き締まって、すぐにお菓子の甘さが潜み始める。つんとした部分には日焼けの肌のような色合いがある。
しかし次第にいつもの軽々しい木質が浮き始める。と思った途端に木から金木犀である。たいてい金木犀は木から咲く。と思った途端にスパイスを伴う濃い葉が復帰し木を塗り潰そうとする恰好になる。新緑として枯葉が生える様。ここで潜っていたお菓子が浮上し、金木犀にカスタードが塗られる。
ハバナでは非常に珍しく、ダビドフのプーロドーロに少なからず似ているような。ハバナで一番スパイスを感じさせてくれる銘柄はパンチではあるけれど、これほどまでスパイスがピリピリとしたパンチも珍しい。冒頭の日焼けの肌のような、唐辛子に近いような熱い胡椒である。
(滅多に「胡椒」という比喩は用いていないはず、と思って検索してみるとなんと他ならぬパンチでは一度も「胡椒」と書いていない不思議。不思議というか何かの間違いだろう。今、全ての過去を訂正して、昔からパンチが一番胡椒っぽいと思います。きっといつもパンチ=クリーニング屋に気をとられてしまうのだろう。このクリーニング屋にしても、振り返って検索してみると他の銘柄に対してもしばしば使用しており、パンチの特色とは思えないような仕様になっている。今、全ての過去を訂正して、パンチが一番クリーニング屋っぽいと思います。もっと精妙に銘柄別に言葉を選べないものだったか、しかしそんな言葉に落ち着いていられるケムリの幻惑であろうか。尤もこれは胡椒なのであるし、ワインなら「シャブリ=石灰質の土壌」云々といえるところ、葉巻の葉が土壌まで調べられた形跡は知る限りない。なのにパンチはパンチの味がする。一体どうやってパンチをパンチの味にしているのか、誰か知っているのだろうか。「農場」云々という話を聞くのもべガス・ロバイナとベゲロスだけである。いったい、パンチは誰で、ロメオは何処なのだろう。これは幽霊の地縛霊なのだろうか。)
私はロメオとはぐれたジュリエット女史であります。にもかかわらずパンチ男爵なのであります。迷ったパンチ男爵はジュリエット女史を兎に角理不尽に殴った、自分で自分を殴ったのであります。男爵には土地が無いのであり、さまよえる達人なのです。ハバナには土壌などという偉そうな物はありません、西洋に侵蝕された南米全域がそうですが、文豪フエンテスのようにメキシコに回帰する事も無いのです。まったく、土地が土地ではないのです。魚沼を失ったかのような米、米は米、葉巻とはそういうタコス一本のようなものなのであります。強いていえば酢蛸といっても別段強いられたことになる物でもありません。百歩の百分の一である一歩譲ってまあ酢蛸でも良いでしょう。酢蛸に関しては正しい、しかし間違えました。魚沼の米を食べて魚沼の米と指摘するのはパンチをパンチと指摘するよりも難しい。わかることばかりです! わかりたくないことばかり! しかしパンチの土地が何処なのかはやはりわからないのです! 何を書いているかおわかりですか、これは文学とケムリの戦争なのですよ。だから駄目なのです。
それにしても念仏を忘れて初心に返るほどスパイスが美味しい。初めてパンチを吸ってみた時に期待した味わいが此処に実現している気がする。木が戻ると金木犀が再度咲き、木に因り軽くなっても、スパイスだけは段々強くなる。花が溢れカスタードの甘ったるさが再度乗ってもスパイスの効果でスーパードライを維持する。金木犀も凄い。木が基調らしいのに、いずれも軽々しい木を塗り潰してくれる。
こういうスパイシーな物は珈琲に合う。深煎りを濃く淹れた甘露っぽい珈琲に。
ただ絶顚も八合目で寝泊まりする。
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