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  源氏物語「葉」
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|GKI NOV 04|4.9 x 50|coh-hk|($98/5→$0)|重量:+0(12.06g)|算出:+4|香味:+4|

 通常のコイーバ・ロブストと比べるとラッパーの色も質感も違い、並べてみると通常のロブストの若物は黄色く青ざめ血色が薄く日本人の死体のような色をしている。どちらが良いのか分からない、兎に角そういう色をしている。
 五本に統一感を持たせるために同じ葉を使ったかのように香味が共通している。コイーバであるよりも先ず薬箱であるような。同じ箱の中で保管されたからか、若しくは経年により個性が削がれたか。コイーバのまろやかな諄さもあまりなく、心地よい辛味が効いている。ややカスタードが出かかったが、それも収まり、ほとんど何も加えずに基本的な味わいの濃淡の変化のみで進む。それが抜群に美味しい。
 無駄を削ぎ落したコイーバで、淡く強い。角の立つ要素がなく、これこそ枯れた味わいなのか、コイーバの個性まで削ぎ落しているかのようなのに、抜群に基本が美味しいのである。抜群なのだからやはりコイーバ味も効いているのだとは思う。花も出そうになって引っ込む。だが引っ込んだ要素の悉くは引っ込み過ぎはせず、淡さの多層となって味わいに与しているらしい。月暈(月の周りに見える円形の虹)のような。
 後半に入るとざる蕎麦のざるのように味が割れ、ざるの味がし、薬箱の風味が目立つようになる。それも間もなくざるの隙間に水の膜が張られて塞がる。そして何故かざるのように吸い込みが良くなるのである。もともと絶妙の吸い込みだったが、空気の通りが更に絶妙な変化をもたらしてくれる。淡い荒々しさが出る。
 ……その後、本当の淡さに至る。

 口の中で煙が膨張する感じはほとんどなかった。これがなければ+5にはならないようだ。この点でヴィンテージ物は私の点数制度に於いては不利だけれど、+4は軽い。もっともヴィンテージだから良いというだけのものでなく、元も良いのだと思う。
 まだ二本残しているが、思いのほか素晴らしく、どれも根元まで無理なく消え、今度はピラミデボックスを切に買いたいと思う。

※ $98/5本だが、コイーバは慣例倍価格であるため、$98/6本≒16×2=$32で算出した。
※ 最終盤の最終盤を火傷覚悟で無理に吸っていたらカレー屋の香がほとんどはっきりと聞こえた。
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