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  源氏物語「葉」
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|GKI NOV 04|4.9 x 50|coh-hk|($98/5→$0)|重量:+0(13.12g)|算出:+5|香味:+4|

 コイーバ、モンテ、オヨー、ロメオ、パルタガスのロブストがそれぞれ1本、計5本入っている特別仕様のボックスで、八年も前の物なのに各所で売れ残っているらしく、これも400ドル以上購入しての特典で貰った物である。
 蓋を開けると細長い加湿器が付いていて黴びているが、ハバノスの計らいか販売店の計らいか、一本一本がビニールに包まれているため黴の浸食はない。
 モンテを最後にとっておくような気がしたが、正月二日だったので一番にモンテを取り出した。とりわけモンテクリストのレギュラーラインにはロブストが無いためにこれは貴重なのである。
 空吸いすると薬箱の味。吸い込みは難すぎる。
 着火して一口半でモンテの芳香が整う。三口目ではやモンテの当り、No.1に枯淡の濃い風味を足したような、加えてロブストの利をこれでもかと活かしたような複雑さが出る。土がNo.シリーズらしい強さを持ち、また八年物の淡さが羽毛の感触を醸し出して、モンテのERという存在しないものの感触に似ている。味が濃いようであまり濃くないのは吸い込みの難さの所為もあるかもしれないが、老齢と上質上品さの賜物のよう。クラシックタイプのモンテクリストで当ると、この独特の青緑はコイーバ独特の岩とともに双璧感となって現れる。
 不思議な青緑、時々何処からともなく垂れてくる甘さ、土・キャラメル、ハッカ・ニッキ、枯葉・藁、他に床屋などが嫌味なく隠滅す。焼き立て珈琲豆の焼き立ての部分の香味がするのは葉が燃えている温かさからか、珈琲の味はしないが、珈琲の後味のようなべっ甲飴が感じられる事もある。
 終盤は若干吸い込みも改善されて花も咲くやと思わせる。実際にはっきりと咲いたのは二口ぐらいであった。
 甘さの奥にカスタードを秘めていた事を明かすのは平凡なカスタードにして最良の演出だった。もっともこのカスタードも一口現れてまた奥に引っ込んでしまったのである。
 久しぶりに「佳いハバナシガー」を吸い込んだ気がする。枯れ過ぎかもしれないし、吸い込みも悪かったが、問答無用の美味しさ。
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