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  源氏物語「葉」
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|6 1/4 x 50|seriouscigars|$71.95/4|重量:+1(15.47g)|算出:+3|香味:+3|

 空吸いしていると、甘く臭くスパイシーな匂い。これは葉巻の匂いとしては極上である。
 一口で非常に強くダビドフ感(松茸感)が滲み寄せる。ラッパーの色味からも連想すると単純に火で炙って香ばしさを増した松茸である。茸らしい淡い味まである。火で松茸から水分が炙り出されて、そのしずくがほの甘い。
 二口三口で飛ばされそうになったが、スパイスや辛味がひとまず引き止める。
 そもそもこの世の葉巻を愉しんでいるのだから、飛翔というものは厭世のようでいて何処も厭世ではないのである。むしろハズレた葉巻に厭世を感じる。
 今までのダビドフでは感じなかった強度と濃度がある。しかもあからさまに高級食材。突然「バタートースト」だとか、いえば何でも出てきそうだが、言うは易し、また食材の見分けがつかなくとも最高級の小麦とバターであるに違いなく、またなんであれ焦がす寸前まで焼かれた香ばしさがある。難しい行いの何ものもない。
 1センチも進むとケーキが出る。スポンジのまろやかな軽さに、カスタードに近い風味、シナモンなんかはこれこそ別次元のシナモンである。ふわふわしたクラシックシリーズの恍惚感とややスペシャルシリーズを思わせるどっしりとした味わいを併せ持ち、太く香ばしい重量感のある木の皮で巻かれている。
 2センチも進むと松茸は甘い膨らみの中でほとんど密かに隠れてしまい、酸味なども立ってくるが、美味しさというものは崩れず、やはり松茸は土の中で効いているのだと思う。
 灰はかなり乱れて割れて崩れる。灰が良ければ良いというものではないと思うが、味にも少し翳がかかってくる。翳は兆しの表裏の対だが、翳が兆すのではなく、翳も兆しももやもやとしているのである。
 ミレニアムシリーズは黒い外観に比して白や銀が目立って映えていたが、こちらはシナモンなどの香に茶色をとどめている。その中にクラシックの薄茶が混じっている。

 欠点は酸味である。後半は辛味が無くなり旨味も消えつつ全体が軽くなって、軽いのに羽毛の軽さに非ず、松茸も消えて特に酸味が立つ。この酸味を和らげてくれる飲物といったら、酸味の多い珈琲にミルクを入れるような物だろうか。珈琲でもミルクでもないそのような飲物はあるのだろうか。アイリッシュクリームやカルーアミルクでは釣り合わないと思ってしかるべきである感じがする。葉巻にミルクを入れるような飲物が欲しい。
 終盤で新鮮すぎてえぐいような木の風味を伴いながらも松茸がまた生えたりし、松茸がややゼンマイに落ちてはいるが、アニベルサリオの金色をも思わせないでもなかった。しかし嘗てたった1本試したアニベルサリオは金色のおがくずの如き木のエグミが始終煩かったし、特に金色を求めたいのではない。プーロドーロにはその木のエグミの雑味はない。ただ酸味が渋みを引き出す事はあるのである。
 無責任な思いつきだが、細いサイズなら酸味の欠点は無くなるかもしれない。
 これはダビドフなのだから他のダビドフが其処彼処に懐かしい顔を出すのは当り前で、これのみの特徴といえば不思議なシナモンにしかないのかもしれない。それはヤマサラッパーのみに因るのではないと思うが、もしそれだけだとしたら、細い物の方がよりそれを特徴とするはずである。太ければ太いほどラッパーの比率は低くなり、また、フィラーにダビドフ印ではあるが古く平凡な葉を投入する余地は大きくなる。
 はじめて吸ったミレニアム・トロには遠く及ばないが、それ以降に試したミレニアムに比べるとプーロドーロの方が全体的に好きだという実感はある。
 今日は到着日なので滅茶苦茶かもしれないが、この酸味が熟成でどうなるのか、綺麗さっぱり酸味が消える気もするし、根強く残りそうでもある。10本箱で買おうと思ったが、4本パックで、残り3本しかなく、熟成の暇(忙しさ)はたぶんない。私に買われた葉巻には暇がない。
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