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  源氏物語「葉」
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|5 1/2 x 52|uptowncigar|$175.95/10|重量:+2(18.66g)|算出:+3|香味:+3|

 購入して20ヶ月経つ。残り二本のうちの一本。少し慎重になる。
 ダビドフでずっと良い事がなかったが、「今夜ダビドフを吸ったら美味しいよ」という無性に美味しそうな啓示があった。啓示というか心の声。
 この葉巻の重量をこれまで量らなかったが、量ってみると吃驚で、18.66gもある。購入当初からぱつんぱつんで着火後にラッパーが破けたりしたものだったが、まさかこの小ささでここまで重いものだとは思わなかった。串を刺す余裕など全くなさそうなのに、当然串を刺す必要はなく、ドロー固でも吸い込めない事は全くないのである。超重量級というか、大袈裟ながらヘビー級がモスキート級に参戦するかのような反則的な重さにこの葉巻の秘密があるのかもしれない。秘密といったって、今までこれを秘密というほど美味しく感じた事はないけれど。だが啓示があっただけに今日はなかなか美味しい。
 ダビドフ特有の松茸の香は基調にある。その、このむちむちでカチカチの頑丈な葉巻から、金木犀が果実化したかのようなメロディーが啜れば啜っただけ出てくるのである。啜っても啜っても無くならないような無尽蔵の美味しさを感じる。さすがに煙量は少ないが、味が薄い事はない。白粉のような柔らかさも、白粉のように濃い。ラッパーも破けず、全く以て良い巻きである。銜え心地が全然違う。こういう固い物から固くない煙が欲しただけいつまでも流れ出てくる。煙量は少ないが。
 松茸、金木犀の果実、白粉、主原料はこれだけなのに、良くも悪くも巻きが大きな珍しさを齎してくれる。時々胡椒少々の精妙なスパイスを感じもする。
 後半になるとやはりラッパーが裂け始める。「やはり」などと馴れた事を言っているが、「着火後にラッパーが徐々に破け始める」という現象はこの箱以外では見た事がない。
 また後半には酸味が立ち始める気がする。気がする程度だが、酸味は柔らかさを著しく減衰させる。変化は良い方へは向かない。序盤が一番美味しい。

 あまり関係ないのかもしれないが、ダビドフこそ十年ぐらい寝かせた方が良い気がする。キューバンダビドフというのは既にして十年経過しているが、キューバンだから美味しいというよりは十年だから美味しいのではあるまいか。兎に角何方かキューバンダビドフを五本下さい。
 それにしても初めて吸ったドミニカンダビドフNo.2の美味しさは何だったのだろう。舌が肥えたとか、その程度の物ではなかった気がする。同じような物なら、彷彿とぐらいはするはずなのに、泡一つ立たない。今やダビドフでずっと良い事がない。啓示があったにもかかわらず特別良いものではなかった。松茸の香に時々高貴な印象を受けるだけで。
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