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  源氏物語「葉」
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|APR SEP 10|5 1/2 x 50|puro-express|€77.25/10|重量:+1(14.86g)|算出:+4|香味:+3|

 この葉巻は美味しい。まだ二本目だが、リミターダにあるまじく、良く出来たカレーのようにこなれている。苦み、甘味、旨味が、デザートではなく、料理として纏まっている。若干焦げて揮発性の木を感じるが、ハバナ葉らしい香ばしさも微かなスパイス感も申し分ない。それがデザートに移行するような素振りをも見せ、深い色合いのカレーに明るいヨーグルトを足したかのように、まろやかに甘そうになったりするのである。カレーの味は全然しないが。もっとも林檎蜂蜜なども感じてしまう。
 マデューロらしきエグミも時々乗るが、エグミは大人しいし、カレーに大徳寺納豆が利いている。バナナやパイナップルなども混ぜたのか、それにしても焦茶色いコクに溶けて判別がない。
 パルタガスの懐の深さを感じる。パルタガスなら、何をやっちゃたって良いのである。全体的に恍惚感のない土着的な銘柄だが。葉巻は音楽と違って土着に恍惚はない。

 私はラーメンに興味がない(興味はあるがいつもマイナス点を付ける)のだが、というのも豚骨を十時間も煮込んだり鰹粉を仕上げに掛けたりする行為が悲しいのだが(一本気という店だけは日本料理のようで別格でした)、それと同じぐらい「カレー好き」というのは悲しいけれど、食べ歩きをするならカレーの方が数倍奥深い気がする。
 私が開発したラーメンというのはこうである。
 <麺をおでんのシラタキのように結ぶ>。
 私はおでんではシラタキが一番好きであり、二番は昆布で、三番はない。食材は単独で結ばれていなければならず、結び目の食感と、噛んだ際に結び目から僅かに湧き出すエキスが好きなのである。汁が良く絡む縮れ麺など、結び目には遠く及ばない。ラーメンの麺は「汁をどれだけ煮込むか」にばかり気を取られ結局イタリアンパスタにも及んでいないではないか。パスタには可愛いリボン型まである。「油多め」などは馬鹿である。チャーシューなども渦巻状の油を削いで渦巻状肉と渦巻状肉とを組み合わせて知恵の輪のような形にしたら良い。ラーメン以上に酷いのは葉巻だが、葉巻は愚直なほど真っ直ぐで、かえってクレブラスなどが馬鹿らしいのである。巻いている人自身が馬鹿らしいと思って笑いながら巻いているのである。

 +4のはずが、終盤早々著しく減衰したというか、パルタガスの終盤らしく荒々しくなったというか、そのように荒くなったのだが、着替えたいのに着替えられず、袖から頭が、襟から手が出て、どうも変身に失敗したらしい。
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