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  源氏物語「葉」
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|MGA NOV 10|4 x 48|puro-express|€97.50/12|重量:−1(9.55g)|算出:+6|香味:+4|

 最近荒野に取り憑かれていたから、これに荒野感がまったくないというだけで非常に美味しく感じる。赤ワインを邪魔しない。昨日のべガスロバイナの荒野は赤ワインを邪魔した。というかトリニダッドはどんな飲物をも邪魔しないらしい、このリミターダに於いても。
 木の小便臭さが褐色になるほど濃いところが違うが、杉が滑らかなバターの芳香を放ち、基本的にロブストエクストラに準じる。褐色感も酸味なくキレを増すばかりで、そういう嫌味のない優しい味だが、何だろう、あれの薫りがするが、あれが何なのか思い出せない。佃煮の中の山椒の粒を噛んだ時のような、だがもっと緑っぽいけざやかな色なのである(。それが特徴的に始終ずっと続く)。
 この葉巻の欠点は短さであり、よしそれを傑出とするなら、24本は必要だと思う。手軽に手に取ってしまいそうな短さだから、特別な強者でなくても一週間で無くしてしまうだろう。
 あんまり美味しいからか、短かさの所為で不要と思ったからか、灰を落とす行為を忘れてポロリとやってしまい、雑巾掛けする羽目になった。
 非常に美味しいのに、傑作ではないような。何故だろう。欠点がないというだけでは傑作にはならない。どんなに論理を駆使した文章も川端康成の文章には及ばないという感覚に近い。『水晶幻想』だけは大失敗だと思うのだが。
 案の定、特別な変化もなく最終盤に突入して美味が衰える。消火するまで、雑味が加わってまで、根元まで美味しいが、物足りなさが残る。
 私は酷評が好きではない、どうしてもっとこう美味しそうに書けないのか不審に思う。

 モンテクリスト2010はどうなのだろう。モンテクリスト2008で嫌になったが、トリニダッド2010とパルタガス2010がこれだけ美味しいとなるとモンテクリスト2010も気になる。2010が全て同傾向のリミターダならば、たとえ傑作でなくてもそれなりに楽しめるはず。全て皮だけを変えて中身を同ブランドの特徴的な高品質物と変えていないならば。何処をどう弄ったのかわからないが、バインダーをも変えているような変化率である。
 それにしても安く買った。今では40%増の価格になっている。あの投げ売りは何だったのだろう。

 ロブストエクストラが廃止というのは本当なのだろうか。あれを廃止にするとは思えないのだが。

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