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  源氏物語「葉」
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|BRU SEP 10|6 2/5 x 42|coh-hk|$184.50/25|重量:+1|算出:+4|香味:+3|

 人気がなさそうな葉巻なので古物が届くと思っていたが、新しかった。これこそ五年物が欲しかったが、仕方なし。
 昔試した時はもっとラッパーが柔和な色だったような。昨日のインメンサスと並べてみるとかなりの褐色である。クラシコスとファミリアールを並べた時はファミリアールの方がずっと褐色だったから、いまやファミリアールはほとんど黒に近いのかもしれない。

 香味は穏やかで、インメンサスと比べると明らかだが、少し埃っぽい。この埃は、ダビドフでは松茸に、コイーバではおそらく炭に至る芳香である。
 埃がけっこうな煙草っぽさに変化し、強い感じがしてくる。ロバイナらしいカカオも膨らんでいるので、紙巻煙草のジョーカーとか、ああいうものを思い出す。それでもとにかくコクが穏やかで、高密度ではなく、過疎でもなく、どこかほっこりしている。花はとっくの昔に咲いている。重要にして脇役の花。花がここまで確実な脇役に回るのも珍しい。
 荒くもなく、渋くもなく、辛くもなく、特別苦くもないが、何かそのような峻厳な物を片手に持っているという充足がある。そのような何かとは何なのか……煙草っぽさというより、煙っぽさなのだと思う。唖然とするほど単純な煙……そのような煙が煙の中に50%ほどブレンドされている。
 ハバナらしさが薄いようでもあり、濃いようでもあり、ハバナの中でも異質のハバナっぽさを感じる。ロバイナに比べると他のハバナが全部同じハバナに思えなくもない。とはいえこのクラシコスは昔試したものと随分印象が違っている。若いし、到着日だし、よくわからないが、何故かこれで気に入っている。

 昨日と今日で一二を争うお気に入り銘柄を手に入れたらしい。クラシコスとインメンサスのどちらかをもう一箱買うとしたらどちらを選ぶべきか、難しい。サイズはダリアよりもこちらの方が落ち着くけれど。間もなくどちらも購入できなくなりそうだ。

 中盤、何もない畑で誰かが草を燃している、暗雲垂れ込めた光景がよぎったりもする。そういえばこの煙はパドロン・ファミリーリザーブに80%ほど含まれている成分である。思えばあのときも事前の酒で頭痛が響いていたような(そうではなかったかもしれない)。ロバイナはバンドもハバナとは思えないほど剥がしやすい。他人のそら似もどこか意味深である。
 最終盤には苦味が襲ってくる。パルタガスの荒さは高音だが、これは低音が荒い。昼間の長閑さが既に不吉な影を孕んでいたか、終わりは不穏の静かな迫力で、夜の嵐の船室に飛ばされる。波は空高いが雨が降っていないのである。あまりの揺れに花瓶が棚から落ちて花が咲いている。その硝子の破片が唯一の高音である。

 心臓が止まりそうになったので4センチほど残したが、まだまだ先のある味だった。船が揺れて心臓が止まりそうになったのか、はたまた心臓が止まりそうになって船が揺れたのか、どちらが先かわからないが、心臓の悪い人間は葉巻を燻らせるべきでない。
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