忍者ブログ

  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

|7.25 x 40|NextCigar|$24.00|重量:+1|算出:+5|香味:+4|

 焦げの効いた香ばしい出足であり、出足のみで終わった方が良いようなトラウマがある。葉巻のトラウマなどいずれにしても大した事ではない。
 旨味のないカカオに、バターの旨味。砂糖を加えないカカオの穏やかなコクが大人びている。
 エシキシトスに極めて似ているが、あちらのコクはこれよりも大分白い。こちらは黒くはないが焦茶色である。カカオの葉の裏に生粋の葉が翻る。ハバナのパルタガス898に似た渋さであるが、渋柿の雑味はない。苦そうで苦味はあまり出ず、コクにとどまっている。甘味が囁くこともある。
 吸い込みに若干難があるのだが、巻きはこれでもかと固いのに若干の固さにとどまって、しかし煙が少ない。
 燻し銀シリーズであるミレニアムでここまで重心が低かったことはかつてなく、しかもスマートで軽やかでさえあり、マネキンにも似たモデルさんを眺めるような気分である。
 エスキシトス吸引時に膨らむ期待のままに、したがって期待が無いまま、ぶよぶよに太ったような印象もある。にしてもスマートで美味しい。一年前ならこれで恍惚的見地に達したかもしれない。
 変化はほぼないが、終盤はぴりりと辛味が効く。だが電話は鳴らない。そこはかとなくスパイスを思う。
 ぴりりとしているが、スパイスではなく、ただのぴりりである。最終盤では巻きが固い部分を越したのか、煙量も増えた。
 夜毎こんなに葉巻に時を費やせば人生全てがそのまま煙に昇華されてしまいそうである。半ば無駄のような足場が消えない。
PR

忍者ブログ [PR]