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  源氏物語「葉」
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 着火前は民芸品のような、蒸篭のような軽やかな匂い。軽やかさには麦わら帽子の昂揚感も有る。着火すると葉巻のこれといった風味がするが、同時に一風変わって、夏の果実と甘味を伴うようになる。その果実が何なのかは判らない。臭みは鮮やかなほど無い。ほんの少し進むとしっかりした辛味が出てくる。辛味を「しっかりしている」なんて美化できるのはロメオだけかもしれない。
 No.3に比べるとコクが浅く、そのぶん何かを付けたようでもない。花の乗り方が独特で、まったくもってマデューロではないのに、花がそれっぽさとして現れるような。明るい色合いの葉巻だが、これといった花は咲かずに、煙が茶色くなる。その香ばしさが小便臭い樹木をも現している。味は濃くないのに香りは濃いのだが、濃い物の香りが濃いのではなく、薄い物の香りが濃いので、変な感じがして美味しい。辛味が出ている所為か、なかなかフルボディに近い。
 丁度ど真ん中の中盤頃、突然花が目に見えた。全てが花をふわりと膨らます用土と化した。飲み物をリキュールに変えたからかもしれない(シャトー・ド・ブルイユのカルヴァドスのリキュール)。変える前はドライなもの同士でシップスミスのドライ・ジンを飲んでいたから雲泥の差があったのか。この花が一服で終わってしまった。飲み物を変える手間で間を置いたから咲いたのかもしれないが、その後間隔を空けても咲かなかった。極甘くて芳醇な林檎酒に嗅覚が馴れてしまったのかもしれない。なんとも色々な要因が重なったらしい。
 一本の内でも品質は荒れているらしく、残五センチほどで著しく減衰して終了。

 エクシビシオンはNo.3も4も良く、これまでのロメオが嘘になってしまった。でも何故かこれぞ葉巻の最低ラインであるという印象になる。どの葉巻も最低これぐらいしっかりしてくれないと、というような。
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