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  源氏物語「葉」
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|TUR JUN 08|6 2/5 x 42|cigarOne|$215/25|重量:+1|算出:+4|香味:+3|

 初めて知ったが、ボックスで買うと発送メールにボックスコードが記載されている。それがなんと丁度三年物を送ってくださって、この上なく有り難く、到着がいつになく待ち遠しくなる。シガーワンの20%引きほど美味しいものはないような。ところが郵便局の許し難い不手際怠慢で五日で届いたはずのものが十日後に届いた。不在通知票に4日ほど気付かなかったのだが、そのまま不在通知票を紛失したら永久に物が届かなかったかもしれない。連絡しなくても次の日にまた来るのが当たり前だと思っているのだが。ヤマトなら一日に二回は来てくれるし。こんなぼやきは実になさけない。

 蓋を開けるとみっちりスクエアプレス状に詰って隙がなく、円い方が良いとは思うが、深い眠りの邪魔をしたような、むっとしたフルボディの匂いが充溢する。これまで一本買いを二度したのみだが、その時は夏ではなかったし、こんなに蒸したフルボディ感もなく、良くも悪くももっと爽やかだったような印象がある。
 今日の今日で早速二本も着火してしまったが、むっと蒸した事前の香りの印象を歪めず、かなり濃い煙。No.1の特質か、ハーブのような香りはあるが分厚い煙に気圧されている。シガリロの香ばしさを忘れないというか、大人し過ぎない味があって、雑味も少ない。舌にはあまり甘くないが、香りは甘い。モンテクリストらしい青緑色の芳香を伴う深い茶色の、ナッツかキャラメルを葉で包んだような、どことなく桜餅の映像を思い出させる濃厚な香りに、味わいが「ほっこり」とか「こっくり」としている。微かに酸味が立つのが玉に瑕。牡蠣は不味くて食べられないのだが、牡蠣にレモンを搾ったような物とも取れるかもしれない。海のミルクのミルク感も海感もまったく無いけれど。
 箱で買うと評価が厳しくなるらしいというのもあって、前回のように+5にはならないが、力を持て余して+3になる。ただ前回の香味とは随分印象が違って、浮遊感が無く、濃い。浮遊感がNo.1の特質かと思っていたが、そうではないらしい。口当たりはなかなか滑らかなのに。
 前回にしてもスエードのような濃さはあったが、スエードはスエードでも最高級だったのである。どちらかといえばモンテクリストらしさを濃縮したラギート1を1本試した時の記憶に近く、次はラギート1を箱で買って比較してみようと思わずにいられない。
 これはこれでもっと濃くなるのも良いし、軽やかになるのも良く、どちらに転んでも美味しそう。これほど葉巻らしい満足はなかなか得られない、絶妙な荒々しさがある。
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