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  源氏物語「葉」
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|6 × 52|AtlanticCigar|($99.99/20)|+1|+1|

1本目
 バンドの他にフット部分に紙が巻いてある。紙の匂いとラッパーの匂いが違っていて、紙の匂いが甘いクッキーのようで非常に良い。この紙に味に寄与する秘密でもあるのだろうか。
 着火すると、初めて飲んだ豆乳を思い出す、吃驚するほど不味い麦。昨日のマデューロと同じ。

2本目
 空吸いしているとウイスキーの風味が感じられる。10日ほど経って麦臭さは治まったものの、荒さと強さは消えていない。マデューロとの色の違いが出たのか、こちらは随分ハバナ寄り。序盤から木犀めいているし、辛味も荒さも似ている。
 スパイシーな木質で、古木の古びた落ち着きも無くはない。苦いエグ味がある。中盤早々、魂が抜けるように味が抜けるところもハズレのハバナに似ている。ハバナに似ているというかハズレのハバナに似ている。
 更に進むと復活して若干トリニダッドのようになり、熟れて鄙びた辷るような葉に薄いコクが掛かる。ロッキーパテルの中で一番難しい葉巻か。

4本目
 一本目はあまりにも麦臭くてかなり面食らったが、三ヶ月経ってほぼ完全に落ち着いた。それでも、これで四本目だが、まだ特徴がつかめない。
 麦がチョコに変わってきていて、荒さも落ち着き、ベガスロバイナに似たものになっているのだがハバナっぽさはない。麦チョコの柔らかく軽い旨味はあるもののかなり淡白な乾いた感触で、1992の特別湿ったような特徴はなく、それでいて1992と同じメーカーのものだなと思わせるようなところもなくはない。ボディは奇妙な軽さのある1992に比べるとかなりはっきりとしている。
 すぐに木犀が咲いてくるのでやはりハバナ寄りなのか、麦にはハバナの土に近づこうとして近づけなかったかのような挫折した印象もある。こんな事を書いていたらなんだか1992が妖しいままにハバナに近づいたような香味にも感じられてきて、これはこれでなかなか凄く妖しい葉巻なのかもしれない。吸い進めると霧のような湿り気も増してきたようだし、ロッキーパテルの高級銘柄は独特のエキゾチシズムを醸すものなのかもしれない。国単位のエキゾチシズムというよりは、別の国の湖という感じで、湖など何処の国にもあるものだから、遠い国と近い湖とが奇妙に融合している。
 この葉巻はどうも中盤早々エグ味を伴う苦味が増すが、今回はなんとか許容範囲に収まった。前半は+2、後半は0。悪くはないけれど、グタッと続く梅雨の土曜の夜中、明日も雨で何もできない、眠くもない、そういう時にしか吸えないような、トロだとそれでもキツく、ロブストで十分すぎると思う。
 マデューロとの近似は段々薄れてきている。
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