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  源氏物語「葉」
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|TEB DIC 08|6 2/5 x 54|cigarOne|$218/10|+1|+2|

 外観はプチエドムンドぐらいの黒さだろうか。モンテでは一番黒いと思う。
 音響でいうと高域寄りの、青緑色のような芳香。ブラインドでもモンテだとわかりそうな香りは54口径でもぼやけない。味はぶよぶよしていて密度はない。サイズらしいといえばそうで、この味のまま濃くすれば美味しくなるという感じもしない。けっこう強めに吸い込むと煙の量もおびただしくなり多少密になる。強めに吸い込むのも大変だけれど。

 モンテっぽいが、そのモンテっぽさにも色々種類があるような青緑色の香りに、焦げた風味が重なっている。雑味が無くない。雑味の所為か焦げが雑味のようにもなってしまう。青緑色の皮が甘さを皮に蓄えて、そこに自然らしく茎や木犀が重なっている。皮の中身の旨味は薄く、雑味を引き立て、ほんわかとした風味にそういえば包まれていたと思わせるような大らかさと淡白さしかない。炊きたての米の蒸気にも似ている。ただ青緑は薄さが濃さなのである。
 少し進むと焦げがナッツの旨味と香ばしさに少し変わる。微かなピーナッツの旨味に花の香りと甘味が滲んでいる。ピーナッツというにしては軽く爽やかで、薄荷と金木犀とお焦げを練りあわせたものをキャラメル味の綿飴にしたような。甘味の差引で、差した時は砂糖のように強い。香りにも甘さが乗って、熟して酸味を消した果実のように思える事もある。終盤は逆巻きのように酸味が出てくる。
 木や土や革はあまり感じないが、どれかといえば木。それから草。草が雑味に通じている。草というには茶色っぽいが、焼いた草のような雑味。シャンプーにしても直接シャンプーを口に入れてしまったような嫌味があり、美人の影もない。新築の家の真新しい壁紙のセメダインのような風合いもある。そして庭で焚火をしているような。微かにエクストラバージンオイルめいた金木犀。
 シグロ6やロブストエクストラの滑らかさがあればと思うのだが、そんなものは似付かわしくないとでもいうようにモンテらしい荒さこそが息衝いているらしい。
 若いといえばそれまでで、勿体無い事をしているような気がするが、実物よりも印象に終わりそうな夢のような不甲斐なさがあった。
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