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  源氏物語「葉」
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 美しい外観。やっぱり大物(中物)のダビドフは全然違う。エスキシトスの美味を損なわずに巨大化に成功しているというか、結局エスキシトスより全然美味しいかもしれない。なるほどエスキシトスを巨大化するとこうなるのかと納得できるようで、小物の強烈さはないものの、優しさと甘さに安心する。

 奇妙なほど穏やかなスパイスというか、香草というか、端正なのだが総じて奇妙。木っぽい感触があるのだが木の味がしないし、バターのような旨味にしても米のような温和さにしても茎のような香りにしても何か別の奇妙さに馥郁としている。
 これぞブレンドの妙とでもいうふうに落ち着いた素振りをしているのも凄い。木犀も油絵の構図に溶け込んでいる。香味は十分で、中盤までは軽い。膨らむというよりも漂う感じなのだが。焦げの香ばしさや甘味もある気がするが苦味はない。
 木犀は甘く濃くなってくるが、絵の中の景物として動じない。絵が絵以上に克明になる。こんなものが絵ではない事は十分承知しているけれど。
 木犀に塗り込められないぐらい他の部分が絵になっている。この「他の部分」というのが何なのか、結局「ダビドフ」としかいいようがないような。バランスはダビドフの非限定品らしい完成度で、だったらミレニアムのみの特徴を挙げれば良いのだが、それさえ「ダビドフ」というしかないような。こういう話は他のどのブランドにもいえる事だが、なんとかそれを語りたくなるのは珍しいほど美味しいからなのである。こういうものは語れば語るほど遠離る原理なので「奇妙」の一言で片付けるしかない。
 久しぶりに減っていくのが残念に思えた。だが有難いことになかなか減らず、頃合いに終わる。

 ミレニアムはトロを箱で買おうと思っていたのだが、ロブストを吸ってみると迷う。ロブストにはおかしなほどはっきりとした酸味がある。これは無い方が好みだった。+5にしないのはこの酸味の所為。
 ハバナと比べると葉巻っぽさが薄くて寂しいが、そういうものを置き去りにして先に佇む感じがある。
 トリニダッドと違って飽きやすいだろうし、ダビドフは安心の中にも緊張感がある。ハバナは緊張感の中に安心と弛緩があるような。
 最終盤は灯油を焼いたような香り。灯油は燃えるので焼くのは不可能なのだが、そんな香りがする。
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