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  源氏物語「葉」
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|PUB OCT 07|6.4 x 42|cigarOne|$202/12|+3|+3|

 無点火で銜えていると染み臭いコーヒーチョコ。10本入りボックスにありがちなスクエアプレスっぽさはなく、ちゃんと丸い。他のロンズデールよりも細く感じる。
 着火すると思わず仰け反るほどに、パクチーや春菊のような癖のある香草の香りがガツンと来て頭がふらつく。
 甘味を排斥したようにビターでフルで滑らか。他に類を見ない特殊な味がする。
 奇妙な香草の他に、皮の部位にコイーバ(アップマンNo.2かもしれない)に似たハバナらしい深みを感じる。コイーバとはまあ違うが、凄みはコイーバ並のもの。
 1センチぐらい進むと柔らかいバターのような煙が出てくる。まろやかだが甘味は絶無。塩も無。
 あんまり香草っぽくて面食らったが、特級のハバナだということはわかってしまう。砂糖を入れ忘れた最高級のシガーで、木造の王宮か王宮の穀物庫か、ともあれ王宮のような古びた建造物の中で振舞われる食事の香りに似ている。印度の王宮なのか、供されるのは豆料理なのでけっして香木に似ているわけではないのだが、伽羅を焚きたい気分にもなる。
 滑らかさはあるが、強く吸うと辛味が出る。他のトリニダッドにはあまり似ていない。外観からして黒い。

 2007のリミターダとして安価な残り物に思えなくない。それなのに高尚さを匂わせているし、あまりにもの個性にたじろいだ。
 まだ到着日で一本しか試していないけれど、旨味ではなく香りのみを楽しむものなのか、五味がとことん欠如しているような、逆説的な美味しさだった。(苦味はあった気がする。)むろん五味が出てくれた方が美味しいのであって、三年寝かせてこれだと先が思いやられもする。と同時に三年の風格のようなものも感じたのかもしれない。
 美味しさはともかく、品位と面白さは別格だと思う。
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