忍者ブログ

  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

|OUS OCT 09|6 x 50|cigarOne|$198/12|+5|+4|

 葉巻を物色しようと思い立ったばかりの頃から、最後の一本になるだろうと思っていた葉巻。最後ではないが、漸くありつけたと思うと感慨深い。
 黄色っぽいラッパーが明るく赤みがかっている。心配していた通り、やっぱり「バター杉」の味わい。杉も木だが、更なる木と、木の染みのような染み臭い花。これだと美味しくても嫌いなはずなのだが、とんでもなくやわらかい。シグロ6の滑らかさに近いやわらかさがある。スケートリンクがミルクで出来ていて、その温かいような氷上で下手に遊んでいるような。もっとも「バター杉」だから下手なのであって、「バター杉」を上手に感じる人は達人のような気分に浸れるらしい。下手でも上手がわかってしまうほど柔らかい。
 実は吸い込みがかなり悪いのだが、なんとか美味しさはわかる。
 終盤までヘッドをほじくり回していたら吸い込みは改善された。煙量が増えつつ柔らかさになめらかさまで加わって、「大変だ」と思っているとスパイスが出てきて若干引き締める。花が爽やかさを帯びる。
 紙巻煙草でも高価なもの(ダビドフマグナムとかナットシャーマンの黒とか)はニコチンの量を間違えるほど軽く感じるけれど、これも弱いのではなく高価な滑らかさなのだと思う。ただ、真空パックで届いて、真空パックを開けた直後に吸っているので気圧によってそうなるのかもしれない。シグロⅥを滑らかに感じた時も開封から間もなくだった。もしそうなのだったら、全部低気圧で保管したくなる。この高級感は、酒でいえば『カミュ・エクストラ』がそうだったし、『パルタガス・セリー5』もそうだったような。
 「トリニダッドの味」といえばそうらしいのだが、それよりもシグロ六を強く連想させる。コイーバらしい味まで感じられてしまうが、違いが頼もしい。不満はあるが+4にせざるをえない。

 滑らかさは同等だがやさしさが加わっているぶん、シグロ6から引いたものを足せるような。エスプレンディドスのような諄さやバランスの崩れた甘さはあまりない。香味はうっすらとして丁度十分で、甘さも香りに乗っている。ただ問題は「杉と木とバター」なのである。ややコイーバふうに岩味がかってしまうのが絶妙なのだけれど。最終盤では草と粘土が出てきて、依然優しい。
PR

忍者ブログ [PR]