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7 × 47|Cigars of Cuba|$59/3|+3|+3|
日本ではトリニダッド・ロブストエクストラやコイーバ・ヘニオスの方が高いが、スイスではエスプレンディドスが一等高価。20%オフでなんとか3本だけ入手しました。
他ブランドのチャーチルと並べるとラッパーが薄くぴっちりしていて、異様にすべすべしている。脆そう。着火前の香りは心配になるほど薄い。着火すると一口目から紛れもなくコイーバで、岩味にステビアのような甘草。草と甘味がかなり濃い。シグロ六のような滑らかさはなく、古いコイーバの味。
1センチほど進むと絵の具を混ぜたように色がガラリとかわり、甘草が煙草感にかき回される。岩味が増している。
花味のガムの甘味になる。吸い込みがやや硬く煙量が少ないのでいまいち物足りないが、美味しさはわかる。わからせられるというほどではないが、吸い込みが良ければ即わからせられるはずの味わい。灰はコイーバにしては白い。
甘草が戻ると、同時に木が染みた味が感じられる。栗っぽい旨味にやや揮発性が出てくる。栗はマロングラッセと天津甘栗とのブレンド。揮発が木犀に昇華される。
パナテラ・エスキシトス・ロブストに比べると甘辛両刀みたいな落ち着きの無さが際立つ。それらとラギート1・2との中間のものを巨大化したもののような。悪いはずがないけれど、シグロ六に王座を奪われるというのが納得できてしまう。コイーバとしては古いほうのモンテっぽいところがあって、それが不調和というか、だったらモンテクリストを吸った方がいいというか、武骨っぽい。シグロ6は洗練されているし、パナテラは古いなりにまとまっているし。よくもわるくも大時代な感じ。
玄人向けというものでもなさそうだし、むしろコイーバをはじめて吸う人はエスプレンディドスから入った方がこれをとんでもなく美味しく感じる気がする。
このパパから入ったほうが血縁がよくわかる気もする。ラギートやパナテラは祖父祖母ということになるけれど、そういう話もこれをパパとしてわかりやすい。何故かパパが一番駄目なのである。だが祖父や子供のお陰でとんでもないパパに成っている、そういう変梃にして偉大な感じがある。
味も刻々と入れ替わって、さすがに終盤はすべてが猛烈だった。花じみたナッツも加わっている。粘土や茎っぽさも。そこに茶色系の濃厚さが派手だった。箱で買えば一本は+5になる気がする。
コイーバのラギート1・2はあまり好きそうではないので、それよりは断然美味しく感じるのだが、パナテラとエスキシトスとロブストよりはつまらない。
吸い込みが悪くてここまで言っていいのかという疑問はある。「本当はもっと美味しいのだろう?」と期待させつつ期待させないようなどっちつかずの美味しさ。特別な日に相応しそうな一本なのだが、特別誤魔化されるような印象もある。小説でいえば川端康成の驚きに近い滋味な色気がある。
全体は草と甘さがややバランスを崩して主張していた。花の咲き方は密で大らか。ほかはまあコイーバらしい味で、「まあ」などというのは余裕なのかわからないが、特別美味といわしめる一本にはならなかった。要するによくわからない。
日本ではトリニダッド・ロブストエクストラやコイーバ・ヘニオスの方が高いが、スイスではエスプレンディドスが一等高価。20%オフでなんとか3本だけ入手しました。
他ブランドのチャーチルと並べるとラッパーが薄くぴっちりしていて、異様にすべすべしている。脆そう。着火前の香りは心配になるほど薄い。着火すると一口目から紛れもなくコイーバで、岩味にステビアのような甘草。草と甘味がかなり濃い。シグロ六のような滑らかさはなく、古いコイーバの味。
1センチほど進むと絵の具を混ぜたように色がガラリとかわり、甘草が煙草感にかき回される。岩味が増している。
花味のガムの甘味になる。吸い込みがやや硬く煙量が少ないのでいまいち物足りないが、美味しさはわかる。わからせられるというほどではないが、吸い込みが良ければ即わからせられるはずの味わい。灰はコイーバにしては白い。
甘草が戻ると、同時に木が染みた味が感じられる。栗っぽい旨味にやや揮発性が出てくる。栗はマロングラッセと天津甘栗とのブレンド。揮発が木犀に昇華される。
パナテラ・エスキシトス・ロブストに比べると甘辛両刀みたいな落ち着きの無さが際立つ。それらとラギート1・2との中間のものを巨大化したもののような。悪いはずがないけれど、シグロ六に王座を奪われるというのが納得できてしまう。コイーバとしては古いほうのモンテっぽいところがあって、それが不調和というか、だったらモンテクリストを吸った方がいいというか、武骨っぽい。シグロ6は洗練されているし、パナテラは古いなりにまとまっているし。よくもわるくも大時代な感じ。
玄人向けというものでもなさそうだし、むしろコイーバをはじめて吸う人はエスプレンディドスから入った方がこれをとんでもなく美味しく感じる気がする。
このパパから入ったほうが血縁がよくわかる気もする。ラギートやパナテラは祖父祖母ということになるけれど、そういう話もこれをパパとしてわかりやすい。何故かパパが一番駄目なのである。だが祖父や子供のお陰でとんでもないパパに成っている、そういう変梃にして偉大な感じがある。
味も刻々と入れ替わって、さすがに終盤はすべてが猛烈だった。花じみたナッツも加わっている。粘土や茎っぽさも。そこに茶色系の濃厚さが派手だった。箱で買えば一本は+5になる気がする。
コイーバのラギート1・2はあまり好きそうではないので、それよりは断然美味しく感じるのだが、パナテラとエスキシトスとロブストよりはつまらない。
吸い込みが悪くてここまで言っていいのかという疑問はある。「本当はもっと美味しいのだろう?」と期待させつつ期待させないようなどっちつかずの美味しさ。特別な日に相応しそうな一本なのだが、特別誤魔化されるような印象もある。小説でいえば川端康成の驚きに近い滋味な色気がある。
全体は草と甘さがややバランスを崩して主張していた。花の咲き方は密で大らか。ほかはまあコイーバらしい味で、「まあ」などというのは余裕なのかわからないが、特別美味といわしめる一本にはならなかった。要するによくわからない。
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