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  源氏物語「葉」
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 着火せずに吸っているとキャビンのような味わい。キャビンが香り高いかはわからないが、着火してもそれに通じる香り高さがある。私の記憶では着火前のキャビンは香り高いものだった。キャビンっぽさとハバナっぽさが混じり、さらにパンチっぽさが混じって、わけがわからないが美味しい。記憶には複雑だがバランスがよいらしく。
 12番が辛くて強かったので心配していたが、あれほど辛くはない。だが辛さも強さもある、ボディの強さとは別種の飲み下し難さ。12番にはやはり似ている。
 花の香のようなものがあるが、酒臭い花というか、酒粕というか、トラノのデカデンシアにも似た色臭いような艶やかさ。パンチの他の葉巻と違って、レイデルムンドやグロリアクバーナに通じる荒野の乾きを感じるからかもしれない。そこにパンチ特有のアイロンのスチームのような、クリーニング屋のドライさがある。
 こういうものには多分ポカリスエットのようななにか特別な飲み物を合わせなければならないのだ。珈琲なんかを合わせていると飲んでも飲んでも咽が乾くばかりで、乾きに因って皺だらけになってしまう。白ワインが合うとどこかに書いてあるけれど、それは確かに合いそう。素で白ワインのような高貴な香りもするし。
 後半はチョコっぽさが少し乗ってきて少し優しくなり、終盤は軽い白ワインではなく重く樽めかしい白ワインのようになる。
 着火直後が一番美味しかったが、かなり複雑で面白い香味である事は確か。これぞ玄人向けという感じで、私にはついていけなかった。終売らしいので無くなる前に箱で買って寝かせておくのが良いかもしれない。玄人の存在は信じていないのだが、そうすれば玄人への道が開けるような。複雑さがわかりやすいので、そういう意味では素人臭い。優しさや複雑さではなく、不味いものを美味しく感じるのが玄人だとすれば、ゲテモノ好きの素人が即玄人になってしまう。つまり箱で買って寝かせつつ不味いものを半年毎にじっくりと許していくのが玄人だということになり、12年後の25本目で初めて美味しく感じるのかもしれない。なんと呑気な玄人だろう。
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