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キャビネで寝かせていたわけではないので純粋な香りではないけれど、ハバナの臭みをハチミツに変えたような芳香。甘茶色というか亜麻色のラッパーが際立っている。どこぞの画像を見るともっと黒々しているけれど、むしろこの一本は白い。
一口目から腰の据わったパルタガスらしい味がする。葉巻らしい香りと確実な旨味。甘味ではなく苦味がある。どっしりしているのに華やかで、なにが華やかなのかよくわからないが、花ではない。土が華やかなのだろうか。色付きの土か花粉混じりの土のような。
同じく重心が低くて苦味のあるベガスロバイナのファモソスと好対照だが、こちらの方が古い葉巻という感じがする。漫画で見た葉巻というか。
おそるおそる吸っていたが、序盤を過ぎると軽くなっている。土の中の花粉から羽が生えたようで、少し炭酸まで弾けている。それでも芋のような旨味は維持されていて、芋らしく甘味が加わっている。それが花粉の羽を得ると時々ハチミツに変わる。ファモソスと好対照ではなくなっている。古臭いのに軽やか。なんとも妙な味わいで、落ち着いているのに奇抜のような。
結局モンテクリストに似てくる(筆者の基本にモンテクリストがある所為だけれど)が、相変わらずパルタガス独特の土から掘った芋のような旨味を維持している。木から金木犀が咲いているのに芋なのである。モンテクリストのキャラメルを芋と土に替えたのか。コクも華やかさも美味しいが、味わい深く落ち着いてしまう。満開なのに狂おしいほどではなく、二度見た手品に似た感動。それで終わらず、最終盤では滋味深い花火のフィニッシュに似てくる。仏壇屋が宣伝の為に上げた花火のような。しかも最終盤が尺玉を連発するように長いのである。仏壇屋は随分金を使って大往生を打ち長引かせるのだなぁ。
枝豆に花を添えるというか、重厚な晩夏に良い。今日が8月30日だからというわけではなさそう。最初のフルボディも嘘のようで根元までほぼ軽やかに吸い切ったのだった。こんな軽さで大往生を遂げるわけがない。三尺玉は上がらないのだった。
+4に近いが、夏を何度も経験している歳の所為か、+3に落ち着く。
キャビネで寝かせていたわけではないので純粋な香りではないけれど、ハバナの臭みをハチミツに変えたような芳香。甘茶色というか亜麻色のラッパーが際立っている。どこぞの画像を見るともっと黒々しているけれど、むしろこの一本は白い。
一口目から腰の据わったパルタガスらしい味がする。葉巻らしい香りと確実な旨味。甘味ではなく苦味がある。どっしりしているのに華やかで、なにが華やかなのかよくわからないが、花ではない。土が華やかなのだろうか。色付きの土か花粉混じりの土のような。
同じく重心が低くて苦味のあるベガスロバイナのファモソスと好対照だが、こちらの方が古い葉巻という感じがする。漫画で見た葉巻というか。
おそるおそる吸っていたが、序盤を過ぎると軽くなっている。土の中の花粉から羽が生えたようで、少し炭酸まで弾けている。それでも芋のような旨味は維持されていて、芋らしく甘味が加わっている。それが花粉の羽を得ると時々ハチミツに変わる。ファモソスと好対照ではなくなっている。古臭いのに軽やか。なんとも妙な味わいで、落ち着いているのに奇抜のような。
結局モンテクリストに似てくる(筆者の基本にモンテクリストがある所為だけれど)が、相変わらずパルタガス独特の土から掘った芋のような旨味を維持している。木から金木犀が咲いているのに芋なのである。モンテクリストのキャラメルを芋と土に替えたのか。コクも華やかさも美味しいが、味わい深く落ち着いてしまう。満開なのに狂おしいほどではなく、二度見た手品に似た感動。それで終わらず、最終盤では滋味深い花火のフィニッシュに似てくる。仏壇屋が宣伝の為に上げた花火のような。しかも最終盤が尺玉を連発するように長いのである。仏壇屋は随分金を使って大往生を打ち長引かせるのだなぁ。
枝豆に花を添えるというか、重厚な晩夏に良い。今日が8月30日だからというわけではなさそう。最初のフルボディも嘘のようで根元までほぼ軽やかに吸い切ったのだった。こんな軽さで大往生を遂げるわけがない。三尺玉は上がらないのだった。
+4に近いが、夏を何度も経験している歳の所為か、+3に落ち着く。
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