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  源氏物語「葉」
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5 1/8 x 42|Cigars of Cuba|$45/10|+1|+1|

 大きさはよくある5 1/8 x 42のプチコロナ。モンテの4やロメオの2と同じ。
 10本入りのボックスを購入し、到着後二ヶ月で10本吸ってみた。「到着後一ヶ月は寝かせなければならぬ」という話が神話に思えたので。結果は、この葉巻に限ってはどうでもよいものだった。判別不能だった。到着後一週間以内に吸ったものは確かに酷く不味く、三週間目に吸ったものが飛び抜けて一番美味しく、他はどれも少ししか美味しくないか、少し美味しくないかのどちらかだった。最後に吸った一本は二番目に美味しかったけれど、それでも少ししか美味しくなかった。大当たりは稀にあるものの、この葉巻には底力はないのだと思ってしまう。
 キウイにも似た発狂したくなるようなキンキンとした嫌味が出るものが多い。銀紙を眉間から脳髄に差し込んだような。味が薄くて苦味やいがらっぽさが目立つモノが多い。味は薄いものが多いのにボディはけっこう強い。濃厚な味を伴わず、不味さに因る強さという感じ。薄さが優しさであれば文句も出ないが、雑味が際立っている。
 もっとも美味しい一本は、歪みがほとんど和らぎ、甘味が目立つようになり、ロメオ流のふわついた木香(土や革ではなく木)やふわついた花も再現されるのだけれど、舌が肥えたのか説得力に欠ける。ふわついている物に動じなくなったというか、ふわついていない物に動じるようになったのかもしれない。それでもなかなか美味しい。蜂蜜を綿飴にしたような。原料の蜂蜜は普通の安い蜂蜜らしい。独りで楽しむには重厚さに欠けるけれど、素人将棋でもさしながら葉巻などそっちのけで敵と吸うのには丁度良いかもしれない。美味しいけれど、なんだかどうでもよい美味しさなのだった。胡椒を舐める大航海時代の美味しさといえばなんだか美味しそうだけれど、グラニュー糖を舐めるような美味しさ。胡椒がもはや平凡であるように、グラニュー糖ももう平凡なのである。
 そろそろ気付いてしまうのだが、私はロメオが好きではないのではないのか。でもぺティプリンスは私ごときがロメオに求める味わいそのもので美味しかった。
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