忍者ブログ

  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「14本中14本目で初めて枯れている、この1本は元々他の13本に比べてどのようなものだったのだろう、永久にわからない問題である。」……先日書いた記事()の抜粋にすぎないけれど、これはどう追い詰められるのだろうか。というのも他に追い詰めたような記事をよく目にする。
PR
夏の葉巻はどうも美味しくない。海の潮風に合う葉巻は何かな、と折角思っていたって、海に行ってみると美味しくない物は美味しくない。こういう時はクラブシガリロが良い。というのも毎年夏に庭園美術館を訪れるのだが(最近改装で数年閉鎖中)、その庭園で薫らせたモンテクリストクラブの味が忘れられないのである。夏にクラブがハズレた記憶がない。
ダビドフ・プーロドーロ・ゴルディトスというヒガンテの子分のような物が出ている。フットのみの金バンドのプーロドーロと違い、ヒガンテと同じダブル金ラベルのよう。季節柄ゴルディトスに花火の濃さと儚さを思う。火薬の風味も加えてほしい。
葉巻ブログは二、三年で停滞してしまうのがほとんどで、そこにこそ葉巻の秘密が暗に書かれている、という事はないだろうか。またベテランがベテランとして書き始める葉巻ブログは見た事がない。此処も正念場をむかえたのだな。
葉巻は吸わなければ吸わないほど熟成が進む。最近あまり葉巻を吸いたくないのだが、こういうヘンテコな理論を思いつくと吸いたくない為に吸っていないのだという気はしない。吸いたいのに我慢しているという気になる。さらに、葉巻は買えなければ吸う気がしない。最近葉巻を買えないのである。買えなければ、吸う気がしないのだから、それでいて吸いたいのだから、良く出来ている。金欠でやめるなどという事はありえない。

春先はダビドフNo.3だったが(買わずじまい)、最近は、或いはセレクションのロメオを味わって以降は、熟成物のロメオに興趣が向いている。早枯れせず、早熟にして絶妙であるに違いない。
いっぷくを彩った工芸品
現時点の経験で各ブランドの特色をなるべく一言で纏めてみました。
同一ブランド内でも色々あって一筋縄にはいきませんが、最たる特色のみを抽出す。

        BOLIVAR  靴屋
        COHIBA  岩
         CUABA  床屋
    DIPLOMATICOS  甘い爆弾
  EL REY DEL MUNDO  荒野A(日曜の午後のサザエさんの寂しさ)
       FONSECA  胡椒(辛いロメオ)
       H.UPMANN  杉
HOYO DE MONTERREY  赤十字
      JUAN LOPEZ  寂寥
  LA GLORIA CUBANA  荒野B(純然たる荒野)
     MONTECRISTO  青緑
      PARTAGAS  芋
   POR LARRANAGA  (不明)
        PUNCH  クリーニング屋
     QUAI D'ORSAY  (夕暮)
  RAFAEL GONZALEZ  荒野C(荒野に香水)
   RAMON ALLONES  褪せたフルーツ(褪せたロメオ)
   ROMEO Y JULIETA  フルーツ
    SAINT LUIS REY  農具
    SAN CRISTOBAL  揮発性の木
    SANCHO PANZA  胡麻団子
       TRINIDAD  杉マーガリン
   VEGAS ROBAINA  カカオ
       VEGUEROS  漢方薬
 最近保管庫の湿度を上げたからか、香味は変わらないが(というのもおかしい気がするが)、味わいが味わいの全てに於いておしとやかになった気がする。この一本がたまたまおしとやかな味わいだっただけかもしれないが。もっとも、味わいを言葉にしてみても言葉は変わらず、ただおしとやかになっただけで、おしとやかであるほうが美味しい。
 72%に上げたのである(湿度を上げるのはやや骨が折れる)。これまでは68〜70%だった(クーラーボックスに詰め込んだ葉巻の箱が勝手にこの湿度を保つのであり、半年ぐらいは金魚に餌をやる必要もない)。カット時にヘッドが割れてしまう事もあったが、72%だとそれもなくなりそうである。葉巻がぶよぶよとした弾力を帯びている。この一本がたまたまぶよぶよしているのかもしれないが。
 それに熟成も進みそうである。湿度が高ければ高いほど熟成(あるいは単なる変化)は進みそうだが、80%(あるいはそれ以下)を超えるとヒュミドールに葉巻の色が移ってしまう。これは見てわかる事で、色素とともに葉巻の成分が葉巻ではない物へ水分とともに流れ出てしまうのである。色素のみが移動するなどという事がありえようか。
 温度も高ければ高いほど熟成(あるいは単なる変化)が進みやすい気がするが、温度が高ければ湿度を押さえなければ黴が映え、湿度が高ければ温度を押さえなければ黴が映える。
 兎に角四季折々の常温放置の私としては今は72%が適切ではないかと思う。冬は75%ぐらいで、夏は69%ぐらいにすれば良いのかと予測する。
 この一本というのはアップマン・マグナム46なのだが、これほどおしとやかなこれはこれまでになかった。
一番便利で使いやすい葉巻は『ダビドフNo.3』ではないかと最近強迫観念のように考えている。観念が美味しいのか、実際にデイリー・ダビドフNo.3が美味しいのか、一箱買えば決着がつく。
葉巻は放蕩の内でもっとも他人に害のない放蕩である。たぶん副流煙には放蕩息子ほどの心配はない。むしろ害がもっとあればもっと放蕩らしくなるのに、実に非力な放蕩なのである。

忍者ブログ [PR]