忍者ブログ

  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

|6.1 x 52|cigarOne|$12|+4|+3|

 葉がぎっしり詰りすぎていて吸い込みが悪いので四回もカットし直して窄まったヘッドも形無し。
 大黒寺納豆のような臭い苦味に印度スパイスを練り込んだような、それでいて草のような香り。
 着火すると直ぐさまほっとする味わいがある。ニカラグア物で当たった時みたいな感じもするし、やっぱりハバナだよねといいたくなるような感じもする。パルタガスがニカラグア化したかのような、しかもいいとこ取りで。あくまでもハバナ産の木の風味がして、しかも風合いよく焦がしてある。埃のように落ち着いた苦味のあるスパイスが凄く美味しい。苦味と落ち着きの中に爽やかさがあり、スパイスにまろやかな旨味が乗っている。吸い込みは悪いが、なんだかとてつもない完成度の葉巻だと感じる。新しいのに風格があるというか、古いもので新調したという感じ。
 吸い込みが悪いので片燃えも酷く、中盤早々、不完全燃焼に因るのかイガイガしさが強烈に出て終了。イガイガしさが出たところで従来のパルタガスらしさが吹き出したといえば吹き出したのだけれど。
 渋いパルタガスが恰好好いパルタガスになったような。

 箱で買うとおもしろそうだったので10本入りもある事だしいつか箱で買うだろう。吸い込みが良くなって不味くなる事もよくあるけれど、熟成に因る変化が凄そう。なんとなく。
PR
|4 4/5 x 50|cigarOne|$10|+4|+3|

 キャビネで寝かせていたわけではないので純粋な香りではないけれど、ハバナの臭みをハチミツに変えたような芳香。甘茶色というか亜麻色のラッパーが際立っている。どこぞの画像を見るともっと黒々しているけれど、むしろこの一本は白い。
 一口目から腰の据わったパルタガスらしい味がする。葉巻らしい香りと確実な旨味。甘味ではなく苦味がある。どっしりしているのに華やかで、なにが華やかなのかよくわからないが、花ではない。土が華やかなのだろうか。色付きの土か花粉混じりの土のような。
 同じく重心が低くて苦味のあるベガスロバイナのファモソスと好対照だが、こちらの方が古い葉巻という感じがする。漫画で見た葉巻というか。

 おそるおそる吸っていたが、序盤を過ぎると軽くなっている。土の中の花粉から羽が生えたようで、少し炭酸まで弾けている。それでも芋のような旨味は維持されていて、芋らしく甘味が加わっている。それが花粉の羽を得ると時々ハチミツに変わる。ファモソスと好対照ではなくなっている。古臭いのに軽やか。なんとも妙な味わいで、落ち着いているのに奇抜のような。
 結局モンテクリストに似てくる(筆者の基本にモンテクリストがある所為だけれど)が、相変わらずパルタガス独特の土から掘った芋のような旨味を維持している。木から金木犀が咲いているのに芋なのである。モンテクリストのキャラメルを芋と土に替えたのか。コクも華やかさも美味しいが、味わい深く落ち着いてしまう。満開なのに狂おしいほどではなく、二度見た手品に似た感動。それで終わらず、最終盤では滋味深い花火のフィニッシュに似てくる。仏壇屋が宣伝の為に上げた花火のような。しかも最終盤が尺玉を連発するように長いのである。仏壇屋は随分金を使って大往生を打ち長引かせるのだなぁ。
 枝豆に花を添えるというか、重厚な晩夏に良い。今日が8月30日だからというわけではなさそう。最初のフルボディも嘘のようで根元までほぼ軽やかに吸い切ったのだった。こんな軽さで大往生を遂げるわけがない。三尺玉は上がらないのだった。

 +4に近いが、夏を何度も経験している歳の所為か、+3に落ち着く。
|5 1/8 x 40|Cigars of Cuba|$22.00/5|−3|−2|

 この機械巻きの葉巻は不味い。機械のくせに。機械でコストを抑えたぶん、良い葉を使ってくれると有り難いのだが、安いぶん悪い葉を使っているらしい。一番悪い葉を大量に。この葉巻を買う貧乏な人を馬鹿にしていて、金満家だったら2センチで捨てて、それから箱ごと捨ててしまうだろう。私は5センチで捨てること3本。まだ二本残っているが期待が微塵も持てない。強くて辛くてイガくて酷い。少し金木犀の香りを捉えても鼻が痛い。一番酷いものに関してはホープを20本一気に吸っているような感覚。いくら寝かせても無駄に違いなく、COCが安物を安物扱いしていてもいなくても、安物買いの銭失いに陥りそう。
|6 1/5 x 47|cigarOne|$10|+2|+2|

 クァバがあまり好きではないかもしれないのにフィギュラド好きなのでパルタガスのこれは宝刀の感がある。キューバモノらしい素朴な感じのラッパーが巧みに巻かれている。
 着火すると紛う方ないキューバモノの風味とパルタガス独特のどっしりとした田舎臭さ。どうしてパルタガスはどれもこれも芋っぽいのだろう。ナッツというには香ばしさが少し違う気がするがナッツともいうのだろう。ここまで芋で一貫していると美味しくても飽きやすいかもしれない。飽きさせてくれるぐらいの方が嬉しいかもしれないのに、吸い進めると木が熟れて花の蜜になったような凡百の風味が他のパルタガスより強くなる。味は淡白で強さもライトに近い。フィギュラドこそ見かけ倒しということもないけれど、変化の末、臍の部分のチコじみた風味が懐かしくなる。じゃあチコを吸えばいいかというとその通りで、チコじみた風味から想像される巨大なる高級感に至らないのが残念なのである。巨大で濃厚な悠々たるパルタガスがあれば美味しいに決まっているのに。それがまったく別ものの風味に成り代わり、凡庸な巨大葉巻の姿に落ち着いてしまう。中盤以降、香りばかり良くて旨味がかなり抜けている。これがパルタガスでなかったら文句もないのだけれど。芋を養分にしたようなあまり美しくない花が咲く。
 終盤では香りも味も抜けてしまう。これじゃなければ駄目だ、というような味わいもないし、ハズレを掠ったかもしれない。それなりに美味しいけれど。サロモネスを選ぶべきだったのか…。
|4 3/8 x 42|cigarOne|$6|+3|+2|

 パルタガスは美味しいなぁ。甘味や香りより旨味が強く、パルタガスにしかなさそうな田舎臭さがある。芋っぽいのだけれど、フルーツに喩えてもマンゴスチンとかライチとかああいうものになる。あまりにもの芋の芳醇さゆえフルーツなんかを思い浮かべてしまうのだろう。よくできた煮物なのに、三日置いてしまったような、質朴臭い味わい。フルボディのハバナシガーという感じが基調で濃厚、雑味もないし、ここまで来ると好みの問題という事になりそう。よくあるサイズだけれど、私はこのどちらにも転びそうなサイズがあまり好きじゃない。職場から自動車で帰宅する人に好まれるサイズらしい。
|7 1/5 x 38|cigarOne|$11|+4|+3|

 ほくほくの里芋を頬張っているような旨味に始まる。少し喫煙感のあるライトボディ。
 芋っぽい旨味がずっとつづいている。ハバナ特有のアーモンドへ至りそうで至近を保ち、枝豆でいえばだだちゃ豆の香ばしさ。当然日本酒にも合う。甘さはなく、とにかく旨い、腹が膨れるような味がある。旨味が甘さなのである。
 このサイズらしく吸い込みに少し難があるが、それでも十分美味しく、雑味もないので難とは言わないのかもしれない。中盤、里芋に香草が添えられる。香草など無用の長物だが、あったところで相変わらず旨味一辺倒の素晴らしさ。少し草臭いが炊きたての米の蓋を開けた瞬間の湯気を顔一面に浴びるようである。草も良い草だとは思うが七草粥と同等の希薄なつまらなさである。夜長よりも、夕飯までにはまだまだ時間がある日暮れ前から吸いはじめるとよさそう。永久に続けば良い食前酒とともに。
 秋か春の生暖かい日に決まっていて。吹かしつかれて肌寒くなってきた頃の、おそらく午後八時に米が炊けるのである。染みた木の味わいもほっこりしている。恍惚感やお菓子のような余剰の美はないもののなにかそれらよりも必要な旨さがある。しかも結構高級な、芋に拘った割烹。勿論薩摩芋は使われていない。
 終盤で紙巻の要領で吸い込んでみたらミディアム強あったが、始終喉にも優しい。飯を炊いてくれる人がいなければよい妄想を過ごせるかもしれない。飯はきっとしみじみと自動的に炊ける。自動ドアが開くように。
110㎜ × 50|1001|$14.26|0|+1|

 $14.26を出して買ったのではなく、合計130ドルぐらいの注文をして、在庫切れが多く、結局130ドルで170ドル相当の品が送られてきたのだった。何故か140ドルぐらい請求されて,クレームを付けた訳でもなかったが,後日10ドルの払い戻しがあった。よくわからない店舗。
 甘味が強い風のようにフッと来る。樹皮を剥いだ目新しい木の旨さで、煙量、吸い込みは完璧。序盤辛味があるがすぐに落ち着く。甘味も落ち着いてしまう。フル。しょっぱなの風向きの変わる嵐のような感じのままのほうがおもしろかったかもしれない。灰は灰色。それにしてもフルボディが苦手になった。病気かもしれない。昔はフルでも大丈夫だったが、若気だったのか。後半、春菊のような苦み。



110㎜ × 50|1001|$14.26|0|+1|

 火を点ける前は芝生である。火を点けるといきなり甘味。温まるとラッパーが赤子の肌のようにすべすべになる。ミディアム。香味ともに弱々しいが、温かい木の質感が日向のように十分で、少ししかものたりなさは感じない。前回よりも確実に美味しい。初っぱなの甘味だけしか似ていない。1001でも寝かせると多少復活するのかもしれない。ぽかぽかして、しかしそれ以上ではない。甘味も最初だけで続かず、やはり拭い切れない欠陥がある気がする。それとももともとここで止まりなのか。突き詰めたらかなり美味しいような気がするのだけれど。
 後半、ライトボディになる。後半でライトに変わるというのは不思議で、しかもガラリと変わる。刺激がまったくなく口の中を滑るようで、煙と舌との間にオブラートを挟んだような不思議な感触。階段を一段多く踏み込んだような浮遊感である。煙を吹いているというより味のないゼリーを吹いているというか。味が抜けているというものではない気がするし、なんなのだろう、底知れない。才能しかない人が才能しかないまま老人になって死んでしまったふう。
 これは一度別の店で買ってみた方がよさそう。

忍者ブログ [PR]