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  源氏物語「葉」
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 ドメインはクラシックよりもマデューロっぽい印象があったのだが、印象のみ。蓋を開けてみるとクラシックよりも明るい赤黄色だった。
 味はこちらの方がダビドフに近い。白粉のような旨味と甘味はクラシック同様だがハバナっぽさはあまりない。グロリアクバーナやレイデルムンドの荒野っぽさは無くはないが、雑味やドライシガーっぽさがそう感じさせるだけのよう。
 クラシックと好対照ではあり、ダビドフの代わりにするならドメインを選ぶが、ハバナの代わりにするならクラシックを選ぶ。
 こちらも最初の一本だけしか美味しくなく、一本目の終盤で酒樽に放置したような醇な芳香があった。終盤は粘土っぽくなったり茎っぽくなったりするのがふつうだが、パンチのロイヤルセレクションのような普通ではないものに近い。最後の最後に粘土っぽくなった。

 ±0なのだが、クラシックもドメインも−1と+1との中間だと思う。所々少し美味しいし、常に雑味が煩わしいし。永年加湿修正すれば良いのかもしれないが、それをするぐらいだったら大物を買う。眠りも加湿も不要な小物ならモンテクリストのクラブを選ぶ。
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 序盤「おっ」と思わせるが、ドライシガー臭い感じもある。だが粉のような旨味もある。
 ハバナで言えばグロリアクバーナやレイデルムンドに近い乾いて飢えた味わいだが。中途半端とも言えるし、質は落ちる。ニカラグア物よりはよっぽどハバナに近いドミニカ風。
 終盤には一輪のようでいて数多の木犀。
 10本中6本消費したが、九割りがた辛くて薄くて荒い。最初の一本だけは思わせぶりで美味しく感じられ、以降正体が判明するかのようにどんどん不味くなった。美しい正体はないものの、安物買いの銭失いでもない。よく考えると一本200円はけっこう高いが、より高いものへの触手を抑えられただけで満足してしまう。
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 綺麗な木の香。巻きは美しく人工的で、ラッパーの手触りはすべすべの肌。吸い込みもこの上ない。燃えは速い。ライトボディで、飲み込んでも大丈夫なほど。膨張剤でも入っているかのように膨らむ感触のある気圧の高い煙。香味が薄いのに感触がねっとりしている。薄いが,杉のような香りがきつい類の木の香りがしている。雑味は皆無で上質感はあるが、完全に物足りない。軽く優しく柔らかいが染色ではなく漂白剤による白なのである。後半さらに柔らかくなり杉も針を落として広葉樹のような穏やかな木香になるが、白いコクも薄い。ライトじゃなきゃいやだ、という固い人にしか好かれないと思う。そんな人が本当にいるのかわからないが、美味しさに美味しさを感じるのではなく軽さに美味しさを感じる人である。アヴォは過大な期待を必ず裏切るようにできているのだと思う。水で半分に薄めた大吟醸酒のような。最後には渋みが残る。熟成が足りないというか熟成させる気にはならない。初心者は美味しいモノしか熟成させる気にならないものなのか、でも熟成させても切に無駄だと思う。ちょっと美味しくなったかな、という疑問が沸き起こるのが関の山だろう。火を点ける前が一番美しかった。

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