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  源氏物語「葉」
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|箱不明|5.1 x 44|cigarOne|$6|重量:−1(9.82g)|算出:+6|香味:+4|好み:+1|計10点|

 序盤、パルタガスらしい不安な味がするのだが、すぐに花が匂い始めて、旨味も乗ってくる。
 旨味がどんどん厚みを増して、芋のようにどっしりとしている。芋と花とが旨い具合に調和して、なんとも複雑でコク深い。旨味はどうしても香に負けがちだが、パルタガスの芋は香に負けない。そこへさらにボディを強く感じさせる辛味がちりりりと利き、と言って強すぎるでもなく、と言っても後半猛る。
 ちょっと吸い込みが悪くて威勢が良くないが、老人のようなクラシック感に問答無用の安堵を覚える。
 終盤、土から木が生えはじめた時、かえって土を感じる。芋に苦味が増してきたのかもしれない。雑味のない苦さ。こういうのをたぶん複雑というのだろう、複雑な意識なのだろう。雑味がないのだから、純粋ともいいそう。芋のようなものは単なる深みなのだろう。
 花の香りに甘さが増して蜂蜜になる。

 吸い込みが良くないので駄目だし、吸い込みが良くてもたぶん+4どまりだが、好みで言えば+5ということで「好み点」を+1点設けた。吸い込みが悪いので終りのような気になるが、まだ吸い終わっていない。……

 終盤全てが濃厚化し、ああ素晴らしい。素晴らしすぎて吸い込みの悪さをも忘れてしまう。花ははっきり金木犀と化して色濃く、土壌は極端に豊穣で、落葉柔らかく、芋柔らかく、此処へ来て旨味が芋を頬張ったようにまだ膨らむ。
 強ければ飲み物を欲しそうなところ、芋に喉が乾くどころか、不思議なことに飲み物いらずだった。
 結局、吸い込みが良ければたぶん+5だった。ペティ・コロナにエスペシアレスの毛が生えただけのくせに。生意気な葉巻だ。
 デカいだけでなかなか当らないルシタニアスより全然良い。やや黒い898では黒味が強すぎてここまでどっしり芋の風味は出ないし、D4やE2では薄く、ケネディ=アップマン・ペテコロのように私=パルタガス・ペテコロエスとしてこれを愛用できそう。もう一つあるとすればプレシデンテだと思う。
 大体、なんで今までこれを箱で買わなかったのか、一本試した時()から最有力候補だったというのに。(自分で読み返してみると驚くほど今回と同じ感想として読める。昔の+3は今の+4で、次第に評価が甘くなってきている可能性がある、特に+1〜+4の間で。最近+1と+2がほぼ存在していないのは、もしや+3に底上げされていないか。+5は依然別格のつもり。)いつのまにかハズレを恐れて限定物ばかり買うようになっていた、改心しそう。
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