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  源氏物語「葉」
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|BME JUL 11|7 1/2 x 38|coh-hk|$215.90/25|重量:( ??g)|算出:+6|香味:+4|

 昨日のホイタスの影響で今日もモンテクリストを試す。Aの予定だったが、時間がない。昨日の今日なのに、私にとって葉巻は時間を惜しむ程度の物らしい。葉巻とはそういうものらしい。葉巻への愛なんて、その程度のものらしい。愛への期待なんて、これほどらしい。そうでない人がいて漸く葉巻は最低限の読み物になるような。だが誰が葉巻に対してそういう若さで居続けられるだろう。葉巻の奥は、きっと浅いのである。限りなく浅い奥。……こうして実に凡庸な文章を書く準備を整えた。
 今日も密で良い。煙量は多くないが、煙の味が濃い。さすがに昨日のような抜群の辛味はないものの、少しはピリ辛で、兎に角甘い。空気が綿菓子と化したかのように煙が舌に触れて溶ける。その甘味の香が濃い。葉っぱ感を塗り潰すほどの花と甘味だが、葉っぱも負けじと濃い。あまりの密度に、ともするとキャラメル色に見えかねないが、ナッツ感は薄い。カスタードのクリーム色でもなく、草の緑色でもなく、それらは幽かにあるし、ハバナ葉系統の味ではあるのだが、やっぱり違う。結局、茶と緑青の混じった大理石の鱗粉が混ぜられているのである。
 シケモクになりがちな時に、強烈な辛味と強烈な木犀を発した。

 結局は時間を磨り減らして吸っているのだが、私の場合はただ逃げている気がしてならない。書かなければならない文章から逃げて、強制的に息抜きをした文章を書いている。書かなければならない文章というのは『蓄音機の説明書』であり、昔は寝る間を惜しんで音楽を聴いていた。今では音楽も煙に似ているが、説明書によると、蓄音機は煙よりも煙たいものなのです。
 こうして今日は葉巻に惹かれた理由を書いた。なんだか面倒臭くて嘘くさいがね。ともあれ二日連続で当った。ホイタス以上に絶望的な箱だったので嬉しい。
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